兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年7月25日(1789号) ピックアップニュース

燭心

 近年、ハッピーマンデーと称する祝日が増えた。子どもたちにはハッピーなのであろうが、日常診療と計画的に在宅医療を担うものとしては困った事態である▼今年の海の日は、当然ながら月曜日、7月20日。投薬日数を考え患者さんに迷惑をかけないよう配慮、また当院は月曜午後に在宅診療を行うが〝同一建物〟の減算があり、月3回しかない月曜はつらい。訪問診療の日時を変更するためには、デイサービス、ショートステイ、入浴サービス、訪問看護の関係等々、患者さんの日程を考慮する必要があり難渋する▼海の日は96年から施行された新しい国民の祝日、土日の連休を増やそうと03年に第3月曜に変更された。もとは明治天皇が灯台巡視用の鉄船「明治丸」で東北、北海道を巡航し横浜に帰着した日に由来する。41年に〈海の記念日〉となり、現在にいたる▼艦船といえば、自衛隊の護衛艦「いずも」が今年3月25日就役した。全長248メートル、甲板は滑走路様で容貌は航空母艦そのもの。専守防衛の自衛隊に似つかわしくないと問題になる。実際に、自衛隊は創設後すぐに、朝鮮戦争との関係で空母の所有を希望したとのこと。聞くところによると「いずも」は国民の「目慣らし」でいずれ、本格的空母導入とも▼安保法制で沸騰する現在、このような計画、フライングでは済まされない。それこそ財源はどこから、社会保障削減してでもか。憲法が政治を制御するべし。「戦争法案」絶対反対。(無)
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