兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年11月05日(1797号) ピックアップニュース

医・歯・薬連携で地域医療充実
第24回日常診療経験交流会に200人

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多職種からさまざまな質問が出された特別講演

 職種越え、日常診療の経験を交流しよう−−。協会は10月25日、第24回日常診療経験交流会を、神戸市産業振興センターで開催。メインテーマを「それでも医療は続く〜地域連携の『しわよせ』と『しあわせ』」として、医師、歯科医師、薬剤師、スタッフなど197人が集まった。参加者は分科会や特別講演などを通じて、日常診療の工夫や多職種連携のための取り組みを交流した。神戸大学病院薬剤部長で神戸大学大学院教授の平井みどり先生が、ポリファーマシー(多剤処方)対策について特別講演した。

特別講演
平井みどり 神大教授「ポリファーマシー」テーマに

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平井教授が使用薬剤の削減例などを紹介

 分科会では、23医療機関等から医師・歯科医師や薬剤師らが話題提供した。「高血圧症通院患者100名の健康管理の検討」「口説明とパンフレット説明による糖質制限食の指導効果」「小児の顎関節症患者の臨床的検討」「残薬再利用の調査によりみえてきたもの」など、日常の診療における工夫や研究成果が報告され、参加者は、診療科・職種を越えて質疑を交わし、意見交換を行った。
 特別講演「不要な薬を減らすには〜ポリファーマシー対策について」で、平井みどり教授は、ポリファーマシーとは使用薬剤が多いことだけでなく、潜在的に不適切な処方がされていること、薬の重複などを指すとして、神戸大学病院の入院患者で使用薬剤を削減した例を紹介。ポリファーマシーを改善するには、薬に対する専門性が高い薬剤師が関わることが重要などとした。
 会場からは、「薬を減らそうと意識しても、精神科の薬を減らすのは難しい。どうすればいいか」など実際の症例についての質問が出された。
 また「入院時に薬を整理してほしいという開業医からの要望が強い」(病院薬剤師)、「治療中に口渇に気づくことがある」(歯科医師)など、ポリファーマシー改善のための地域連携について、活発に意見が交わされた。
 ほかに、CPR(心肺蘇生法)講習会、会員の絵画・写真・陶芸作品などが出品された「あなたとわたしの展示会」、ポスターセッションや医院新聞展示、情報ネットワーク部企画、生薬の試飲などができる薬科部漢方企画、東日本大震災被災地物産展、医療機器等の展示など、多彩な企画が並行して開催され、参加者を楽しませた。
(11月25日号に参加記を掲載予定)
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