兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2018年9月25日(1889号) ピックアップニュース

台風21号被害で緊急要望を実施
支払基金・国保連合会 請求期限延長など認める

 兵庫県を直撃した台風21号の被害を受け、協会は会員医療機関へ被災状況の調査を実施した。回答では公共交通機関の運休や停電等により、通常診療や診療報酬請求業務が困難になっているとの状況や「停電のためレセプト提出がどうしても間に合わない」などの声とともに、9月10日のレセプト提出期限の延長を求める意見が多数寄せられた。
 協会はこれらの声をふまえて、9月7日、支払基金兵庫支部と兵庫県国保連合会を訪問し「被災医療機関等における診療報酬請求書の提出期限の延長を行うほか、紙媒体での請求や概算請求等を認めるとともに、医療機関への支払いを滞りなく行うこと」などを求める緊急要望を行った。
 支払基金兵庫支部審査企画部事業管理課の羽田憲司課長は「激甚災害指定をされていないので概算請求は難しいが、災害の影響で10日の締切に間に合わない場合は13日必着分まで認める。13日にも間に合わない場合は、個別に対応するので相談してもらいたい。オンライン請求は10日を越えるとシステム的に受け付けられなくなるので、請求データをCDなどの媒体に落として郵送してほしい。なお、これまで請求してきている医療機関から10日までに請求がない場合は、基金から医療機関へ連絡をとる予定」と回答した。
 兵庫県国保連合会は、審査部審査管理課の森芳樹参事兼課長と、業務管理部介護福祉課の前田由美子課長が対応し「支払基金と同様に対応する」「審査業務の都合上、10日までの提出でなんとか努力してもらうことが前提だが、無理な場合は14日くらいまでは認める。10日に間に合わない場合は事前に連絡をしてもらいたい」とした。
 支払基金、国保ともに請求の期限延長を認め、その後各被災医療機関に対し、通知が発出された。
 協会は被災医療機関への訪問、見舞いも順次実施している。会員の被害の全容については次号に詳報予定。
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