兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2018年10月25日(1892号) ピックアップニュース

「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会が市民学習会
子どもの口は生活を映す鏡

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岡崎教授(上)が子どもの口腔衛生について講演し、市民ら150人が参加した

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学習会終了後、歯科医師が歯科の無料健康相談に応じた

 協会などで構成する「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会は10月14日、協会会議室で市民学習会「〜口の中はふしぎがいっぱい〜子どもの歯は履歴書」を開催。国立モンゴル医学・科学大学客員教授の岡崎好秀先生を講師に市民、医療関係者ら150人が参加した。

 岡崎先生は子どもを取り巻く環境の変化と、口の中との関係について、「動物園のサルと野生のサルの歯の違い」「動物園の動物達も高齢化!」「口に入る前の食育・入った後の食育」「甘くない砂糖の話」「なぜホットコーヒーにコーンシロップを入れないの?」「若いうちにもっと気をつけてれば良かった№1とは?」「"家"の語源とは?」など、ユーモアと豆知識を披歴して講演した。
 そして、虐待やネグレクトを受けている子どもにはむし歯が多いことや、経済状況についても協会が昨年発行した『口から見える貧困 健康格差の解消を目指して』も紹介し、子どもの口は、その時代や生活環境を映し出す鏡であることを強調した。
 また、過剰なスポーツドリンクの宣伝によって、思春期のむし歯が多発していることも解説。さらに、食育では何を食べるかという栄養学だけでなく、よく噛んで食べることや、家族が一緒に食事するという食卓のあり方が大切であるとした。
 「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会世話人でもある足立了平協会副理事長が司会を務め、中村泰兵庫連絡会代表世話人があいさつした。学習会終了後には歯の無料健康相談を行った。
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