兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

兵庫保険医新聞

2018年11月25日(1895号) ピックアップニュース

2018年度会員意見実態調査 (5)税務・経営
損税問題の早急な解決を

 2018年度会員意見実態調査の結果について、今号は税務・経営関係について詳報する。

消費税損税の解決求める声多数
 医業税制に対する改善要求(複数回答可)については「医療にかかる消費税損税の解消」が38.2%と最も高い。政府は来年10月には10%への増税を予定しており、増税の中止とともに早急な解決が求められる。なお、この損税の解決方法については「ゼロ税率」の適用を求める意見が最多となっている(10月25日付既報)。次に「事業税非課税措置の存続」の19.1%、「4段階税制(措置法26条)の存続」の18.4%と続いており、制度の存続が望まれている(表)。
医業収入「減った」4割
 医業収入については、「減った」と回答した会員医療機関は医科・歯科合わせて38.8%と4割近くに上り、「変わらない」の30.5%、「増えた」の13.2%と続いた(図1)。医業経費は「変わらない」が47.6%、「増えた」が24.3%、「減った」が10.6%と、収入が減る一方、経費を減らすことが困難な状況がうかがえる。
マイナンバー制度「不安」「反対」4割
 マイナンバー制度への対応については「制度を受け入れ番号を使用している」47.5%、「制度に不安であるが番号を使用している」32.6%、「制度に反対なので番号を使用していない」8.3%と、会員医療機関の4割が「不安」「反対」との意見を表明している(図2)。
就業規則や規定整備進む
 就業規則や給与・賞与規定を作成している会員医療機関は増加傾向にあり、「規則・規定ともない」との回答は減少傾向にある(図3)。従業員10人以下の場合は就業規則を作成する義務はないが、労働環境を整えることで、職員の意欲向上や定着を促すほか、社会情勢へ対応しようという姿勢がうかがえる。

表 医業税制に対する改善要求
1895_04.gif

図1 医業収入について
1895_05.gif

図2 マイナンバー制度への対応について
1895_06.gif

図3 作成している規則や規定について
1895_07.gif
バックナンバー 兵庫保険医新聞PDF 購読ご希望の方