兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2019年3月05日(1903号) ピックアップニュース

燭心

 山茶花がそろそろ終わり、ひっそりと沈丁花が咲き出しほのかな香りを発する。雪柳の蕾も今に開かんと時期を待つ。はや桃の節句も過ぎ確実に春の到来となる▼春は「春の短夜」「春眠暁を覚えず...」の季節でボーッとする、眠い、ふらふらする等の訴えが多くなるようだ。気温も高くなり、陽射しも強くなり夜明けが早くなって来るため、あたかも冬眠から覚めるために、エンジンが始動し睡眠が浅くなるためではないか▼「春うらら」春は、明るくのどかで朗らかというイメージが以前はあったが、近年地球温暖化のせいか異常気象で、決して穏やかな季節ではない。春の嵐は増大し、気温変動が激しくなり、あっという間に暑くなる。冬と夏の移行期のようになった▼嵐と言えばこの国会、開会されて1カ月、荒れに荒れている。「統計国会」とまで言われデーターの不備が発覚。またしても追及されると「補正」という改ざんを行う。私は消費税増税に反対だが、複雑すぎる軽減税率対象、ポイント還元に関する対応などは審議すらできていない。増税分以上に対策費が必要とは。また3月末までに、5年後に施行される「医師の働き方」の骨子も必要になっているが、およそ法になじまないような残業時間が提示されたまま▼今年はイノシシ年選挙イヤーだ。国会運営をないがしろにし、三権分立を歪め、お友達に利する政治、そろそろ限界という側面も出てきている。憲法どおりの政治、憲法が活かされた国民生活を実現させよう(無)
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