兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2020年7月25日(1948号) ピックアップニュース

燭心

 神戸新開地の寄席、喜楽館が、ようやく再開した。7月11日の開館2周年記念を兼ねた特別公演のチケットは、発売20分で完売したとか。コロナ禍で、いかに皆が笑いに飢えていたか、うれしい話題である。とは言っても、マスク着用、大きな声で笑ってはいけないとなると、笑うに笑えない話ではあるが▼緊急事態宣言の間、噺家さんたちは本当に大変だったようだ。いや、噺家さんだけではない。演劇人も、演奏家も、映画人も、フリーランスと言われている職業の方も、その大半は、突然収入がまったくなくなった。政府が国民に〝補償〟を打ち出したのは、随分時間が経ってからである。しかも届いたのが、一回ぽっきりの10万円と2枚の「アベノマスク」、これでは生活の足しにならない▼病院や診療所も大変だ。コロナの最前線で闘う人はもちろん、院内感染対策に苦慮しながら日常診療を守る開業医も苦境である。協会のアンケート調査でも9割の会員が、〝自粛〟による患者減・収入減を訴えている。資産を取り崩しての対応では、いずれ限界が来る。医療崩壊を防ぐため、国の責任による減収分の補填を求めている▼緊急事態宣言が解除されたあと、じわじわと感染者が増えているのが不気味である。来たるべき第2波に備えるには、医療機関経営と暮らしの保障が欠かせない。十分な措置がなされ、人々が再び心の底から笑いあえる日は来るのだろうか? 安倍さん。何のホショウもない、ではまったくおあとがよろしくない(星)
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