兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2022年5月25日(2006号) ピックアップニュース

75歳以上・負担2倍化ストップ
75歳以上負担2倍化の中止を求める署名
受付の幕で患者さんが自然と署名 須磨区 近重 民雄

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幕があると署名が集まると語る近重先生

 協会は、政府が10月から実施しようとしている「75歳以上医療費窓口負担2割化」の中止を求める請願署名に取り組んでいる。協会の近重民雄副理事長(須磨区・ちかしげクリニック)の取り組みを紹介する。

 高齢者は疾患にかかりやすく、検査も頻繁に必要です。窓口負担が1割から2割と言いますが、患者さんにとっては払う額が倍になるわけで、非常に負担が大きいでしょう。この春、75歳になって窓口負担が半分になり受診しやすくなったと安心されている患者さんもいるのに、また10月から負担が上がるなんて、ひどく、やはり中止するべきと考えます。
 しかし、医院で署名を呼びかけるのはハードルが高く、なかなか取り組めていませんでした。
 でも、西山理事長が、受付に大きな垂れ幕を設置すれば、直接お願いするよりたくさんの患者さんから署名が集まったと、自身の経験を紹介されていて(3月5日付)、それを実際に試した口分田副理事長から「その通りだった」と勧められ、半信半疑ながら私も同じように受付に、署名を呼びかける幕を張って、カウンターに署名用紙を置いてみました。
 すると本当に声をかけなくても、患者さんから署名が集まるようになりました。受付カウンターの下にお願いの幕(写真)を設置しているのですが、待合室に座る患者さんのちょうど目線の高さに呼びかけの幕があって、目に留まるようです。まず、この問題について知らない方が多く、知ったら協力してくれるのだと感じます。
 お願いを設置して1カ月以上経ちますが、今でも新患の方を中心に、署名は増え続けて、100筆を超えました。
 この取り組みが他の医院に拡がれば、兵庫県の署名はもっと増えると思います。
 幕のご注文は、電話078-393-1807まで。
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