兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年1月05日(2058号) ピックアップニュース

燭心

 若者の間で新日本語様なものがあふれだしている。「バエル」「エモイ」「タイパ」などなど、まるで別世界にいるような感じ。よく使われる言葉も少しずつ変化する。一所懸命はいつの間にか一生懸命に変化しつつあるが、雰囲気としては理解できる▼「大丈夫です」は、かなり以前から若者の間では本来の意味とは少し異なった使い方のようだ。本来〝安心である、しっかりしている、間違いない〟という意味合いだが、〝結構です、必要ありません〟といった時によく使用されるようだ▼こちらは若者ではないが、公式答弁によく使われる「遺憾である」という言葉はかなり捻じ曲げられているようだ。遺憾という言葉は、期待した通りにならず残念、意図した結果にならずに不満足に思う気持ち・後悔する感情を表す。この言葉を政治家や、お偉いさんが不祥事に対して上から目線で多用している。本当は「すみません」「申し訳ありません」と言うべきところを他人事のように扱っている▼最近では「差し控える」が横行しており特に国会答弁で顕著だ。某前官房長官は約1週間で30回以上使用したとの記事も。「差し控える」には相手に対する敬意や配慮を込めて〝相手を傷つけたり迷惑をかけない〟という意味が込められているそうだ。国会では〝ごめんなさい、とてもこんな自分の起こした不始末に関して都合が悪く答えることができません〟の意味合いのよう▼こんな政治家を決して選んではならない、国政を任せられない(無)
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