兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

兵庫保険医新聞

2025年4月15日(2099号) ピックアップニュース

燭心

 現政権を少数与党にさせたのは紛れもなく「赤旗」の〝裏金スクープ〟。予算成立に関し政府は躍起になって野党に秋波を送り仲間に入れ、懸命に延命路線を突き進む。特に目立つのが高校無償化・103万円の壁など、おれがおれがと国民に耳障りのいい政策を叫んでいる一部の野党▼その裏で自公政権と握手。維新は「高校授業料の無償化」と引き換えに軍事費8.7兆円の大軍拡予算に賛成、恐ろしいことに3党合意で医療費4兆円削減を実現させると豪語する。国民民主は企業・団体献金を禁止しないことで合意▼安倍首相のもと15年、集団的自衛権行使容認の「戦争法」、岸田首相の半分旧式のトマホーク最大400発購入約束、閣議決定による「敵基地攻撃能力保持」、バイデン氏に防衛費2倍化を約束、石破首相は製造中止になっている大型輸送機C17購入の意欲を伝えた。実戦さながら日米統合作戦司令部設置。加えて台湾有事に沖縄県民など12万人の避難計画。九州と山口県に避難させると。再び沖縄が戦場となるということ。以前から言われてきた「アメリカべったり・アメリカ言いなり」がより鮮明に浮かぶ▼マスメディアはこれらを全く報道せず、軍事費削減・社会保障充実にはほとんど言及しない。介護保険に関しては自治体を巻き込んだ拡充運動が広がっている。医療も県立病院の赤字が問題化しているが、これは全国の病院でも診療所でも同じだ。医療・介護報酬の期中大幅プラス改定がないと崩壊寸前の現実だ。(無)
バックナンバー 兵庫保険医新聞PDF 購読ご希望の方