2025年4月25日(2100号) ピックアップニュース
非核「神戸方式」を無視した非核証明書のない米艦艇の寄港許可に抗議する
協会は4月12日、第1207回理事会にて、神戸市長に対する、非核「神戸方式」を無視した非核証明書のない米艦艇の寄港許可に抗議する下記の声明を採択し、関係機関に送付した。
抗議声明
神戸市議会は1975年3月18日、「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」を全会一致で採択し、入港するすべての外国艦艇に非核証明書の提出を求める非核「神戸方式」は50年間にわたり実行されてきた。
しかし2025年3月21日、神戸市は突如、非核証明書の提出のない米掃海艇ウォーリアの入港を許可した。市は「外務省を通じて核兵器非搭載を確認した」としているが、50年続けてきた地方自治体としての行政措置を自ら放棄した神戸市長の責任は重大である。
米国が主張するように掃海艇が核兵器を搭載する機能を有していないならば、非核証明書を提出すればよいのであり、提出がないまま入港させた市長の判断は市民の代表である議会での決議の冒涜である。
戦後、神戸港が米軍に約30年占領されるなか、神戸市民は長年のたたかいにより神戸港を市民の手に取り戻し、非核「神戸方式」を作り上げた。平和な港を希求する非核「神戸方式」は、国内外の核廃絶運動を励まし、核兵器禁止条約にもその理念が反映されている。その非核「神戸方式」を形骸化させることは、国是である非核三原則をも脅かし、公然と核兵器が日本に持ち込まれる道を開きかねないものである。
命と健康を守る医師・歯科医師の団体として、非核証明書のない米艦艇の寄港許可に対し強く抗議するともに、今後も非核「神戸方式」を厳守することを求める。
抗議声明
2025年4月12日
神戸市長 久元喜造 殿兵庫県保険医協会
第1207回理事会
非核「神戸方式」を無視した非核証明書のない米艦艇の寄港許可に抗議する
しかし2025年3月21日、神戸市は突如、非核証明書の提出のない米掃海艇ウォーリアの入港を許可した。市は「外務省を通じて核兵器非搭載を確認した」としているが、50年続けてきた地方自治体としての行政措置を自ら放棄した神戸市長の責任は重大である。
米国が主張するように掃海艇が核兵器を搭載する機能を有していないならば、非核証明書を提出すればよいのであり、提出がないまま入港させた市長の判断は市民の代表である議会での決議の冒涜である。
戦後、神戸港が米軍に約30年占領されるなか、神戸市民は長年のたたかいにより神戸港を市民の手に取り戻し、非核「神戸方式」を作り上げた。平和な港を希求する非核「神戸方式」は、国内外の核廃絶運動を励まし、核兵器禁止条約にもその理念が反映されている。その非核「神戸方式」を形骸化させることは、国是である非核三原則をも脅かし、公然と核兵器が日本に持ち込まれる道を開きかねないものである。
命と健康を守る医師・歯科医師の団体として、非核証明書のない米艦艇の寄港許可に対し強く抗議するともに、今後も非核「神戸方式」を厳守することを求める。