兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2025年6月15日(2104号) ピックアップニュース

終盤国会へ要請 低医療費物価高騰 医療機関への緊急対策を
「保険でより良い歯科」求め署名5千筆

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署名提出集会に参加した国会議員に署名を手渡す歯科連絡会メンバー。前列左3人目が雨松眞希人・同連絡会会長。後列右端が鈴田理事、右2人目が小寺評議員

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要請に応じた井坂議員(①右4人目)・池畑議員(②右4人目)・辰巳議員(③右4人目)・堀川議員(④左4人目)

 協会・保団連は6月5日、会期末の迫った国会への要請行動を実施。診療報酬抑制・物価高騰に対する医療機関への緊急財政措置を求めて、会員から寄せられた署名378筆を政府・国会議員へ提出。また、11議員の協力で「保険でより良い歯科医療の実現」を求める請願署名5111筆を提出した。

 兵庫から、川村雅之・白岩一心両副理事長、鈴田明彦理事、小寺修評議員・小寺満理子氏、冨澤洪基評議員、川西敏雄参与、雨松眞希人・歯科技工士(全国連絡会会長)が参加した。
 協会は会員から寄せられた声を具体的に示し「物価・人件費増で手取りが減り、経営が非常に苦しい」と緊急財政措置を求めるとともに、「歯科技工問題」が取り上げられたMBS番組を紹介しながら、「保険でより良い歯科」の実現の必要性を訴えた。
 当日は、井坂信彦(立憲)・池畑浩太朗(維新)・堀川朗子(共産)・辰巳孝太郎(共産)各衆議院議員が面談に応じた。
 井坂議員は、歯科医療の実態についての情報提供に謝意を示し、「保険でより良い歯科」署名および「従来の保険証を使い続けられるように」署名の紹介議員を快諾し、署名を受け取った。
 池畑議員とは短時間の面会で、要請資料を手渡した。
 堀川議員は「伺った声を国に届け、今度の参議院選挙でも医療が大争点となる。一緒にがんばりたい」と応じた。辰巳議員も短時間の面会ながら、歯科署名を受け取り、「皆さんの声を国会に届ける」と応じた。
〈歯科署名の紹介議員を引き受けた11議員〉
立憲民主党:井坂信彦・桜井周・橋本慧悟各衆議院議員、日本共産党:辰巳孝太郎・堀川朗子各衆議院議員、大門みきし・倉林明子・山下よしき各参議院議員、れいわ新選組:大石あきこ・舩後靖彦各衆議院議員、社会民主党:福島みずほ参議院議員
保険で良い歯科医療を!署名提出集会
歯科医療費の総枠拡大を
 同日には、「保険で良い歯科医療を」全国連絡会主催で、「6・5歯科署名提出集会」が参議院会館内をホスト会場に開催され、全国73会場をオンラインでつなぎ約400人(現地参加256人)が参加。全国から集まった署名19万1216筆を立憲・国民・共産・れいわ・沖縄の風など16人の国会議員に提出した。
 白岩副理事長(「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会世話人)が発言し、兵庫連絡会として昨年実施した歯科技工アンケートや歯科技工交流集会の取り組み、MBS「よんチャンTV」で歯科技工問題が取り上げられ、取材協力した経緯を紹介し、「歯科技工士さんは歯科医療にとって不可欠なパートナー。歯科技工現場は大変疲弊しており、適正な診療報酬に改める必要がある。今回の番組動画なども活かして全国的な運動に結び付けよう」と呼びかけた。
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