2025年9月05日(2111号) ピックアップニュース
[報告] 国際部緊急学習会「排外主義に抗う」
誰一人取り残されない社会を-事実発信し続けよう 国際部長 水間 美宏

「外国人優遇」とされる言説の誤りをデータを示して指摘した鳥井氏
移住連などは7月8日に「参院選挙にあたり排外主義の煽動に反対するNGO緊急共同声明」を出し、兵庫県保険医協会も理事会決議により賛同1143団体の一つになり、緊急学習会を行いました。
日本の人口1億2359万人のうち、在留外国人は376万8977人(3.05%)に達し、毎日見かけるコンビニの店員さんや、コンビニ弁当を作っているのもクリーニング店に預けたシャツを洗っているのも、その他すでに外国人は日本社会に欠かせない存在です。
しかしその生活は、300円の時給、強制帰国の脅し、セクハラ、パワハラ、劣悪な住環境などの状況にも置かれてきました。日本政府は外国人の労働力は求めてもその生活に目をむけず、このゆがんだ移民政策がヘイトスピーチを生むもとになっています。
今日流布している健康保険・年金・生活保護での外国人優遇、犯罪の増加などは、調べれば事実でないことは明らかです。例えば、国民健康保険の外国籍の被保険者は4%であるのに対し、実際に使った医療費は1.39%に過ぎず、むしろ外国人は保険制度の維持に貢献しているのです。
現在、移民は地球的な規模で起こっていて、海外在留の日本国民も130万人に達し、今も永住者が増え続けています。このような時代に、移民を使い捨てにしない、共に生き共に働く仲間として、誰ひとり取り残されない社会をつくることが求められています。
私たちはこういった事実をSNSも含めて発信する必要があります。
鳥井氏は以上のように述べ、「嘘を100回言ったら本当になると言いますが、それに対して私たちは1回しか本当のことを言えていない、本当のことを101回言わなきゃいけない」と訴えました。