2025年11月25日(2119号) ピックアップニュース
[報告] 12月6日に市民公開講演会
クルド人コミュニティ訪問記 国際部長 水間 美宏
クルド人家庭にて、チュロスとピスタチオ豆の「コーヒー」
朝食をとったJR蕨駅近くの食堂には、クルドの若者のサッカーチーム「FCクルド」のユニフォームが飾ってありました。クルドの若者が暴走族などの勧誘に乗らないようサッカーチームが作られたそうです。
日本クルド文化協会の事務所で日本人からも話を聞きました。2023年の入管法改定にクルド人が反対の声を上げてから、ヘイトスピーチやヘイトデモが始まりました。神奈川県川崎市で在日コリアンへのヘイトスピーチを繰り返していた人物には、川口市でのヘイト行為も中止するよう裁判を起こしたそうです。
クルド人が経営する解体業の会社に行きました。ネット上にはクルドカーと名付けられた過積載の車の写真がありますが、実際には法定積載量を守っているのに、広角レンズで下から撮るとネットのような写真になるそうです。社員は健康保険に加入させているが、若くて医者にかからないので、保険料を払うだけとも言っていました。
ネットで大勢のクルド人がたむろする写真のあるコンビニに行きました。朝、ここに集まり、朝食や昼食を買って解体現場に向かうそうです。クルド人のパトロール隊が早く解散するよう指導したところ、コンビニから、大事な客で迷惑などしていないと言われたそうです。
昼食兼夕食をクルド人で満席の食堂でとったところ、他の席のクルド人が来て、チョーラク氏と深刻そうに話し始めました。チョーラク氏は、日本語、クルド語、トルコ語も話せますが、クルド人は故郷でトルコ語で教育を受けるため、トルコ語しか話せない人もいるそうです。二人の会話がクルド語かトルコ語かわかりませんでしたが、後で日本語で聞くと、クルドに残した土地がクルド人でない隣人に盗られたと相談されたそうです。
クルド人の家庭を訪問し、ピスタチオ豆の「コーヒー」を飲みながら話を聞きました。子どもたちのひとりは医者になりたいと日本語で話してくれました。途中で両親がチョーラク氏に相談し始めました。詳しい内容は教えてもらえませんでしたが、学校でのいじめの相談らしく、最近はヘイトスピーチを聞いた日本人の親の影響を受け、クルドの子をいじめる日本の子がいるようです。
夜、JR蕨駅まで送ってもらい、このあとネットでクルド語講座をするというチョーラク氏と別れ、神戸に向かいました。
12月6日の国際部の企画(下に案内)にご参加ください。
国際部/西宮・芦屋支部 市民公開講演会
日本におけるクルド人コミュニティと医療・ヘイト問題
| 日 時 | 12月6日(土)16時~17時30分 |
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| 会 場 | 協会会議室+WEB配信 |
| 講 師 | 日本クルド文化協会 ワッカス チョーラクさん |
| 参加費 | 無料 |
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川口市・蕨市では、2024年ごろから在日クルド人に対する差別が激化。参議院選挙では「外国人問題」が争点のように扱われ、ヘイトスピーチが繰り広げられました。議会も外国人への偏見を助長させています。
クルド人コミュニティは、どのような環境にあるのか。トルコ南部出身のワッカス・チョーラクさんをお招きし、在日クルド人の生活やヘイト問題、医療へのアクセスの課題についてお話いただきます。 |
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| お申し込み |
Zoom参加&来場お申し込みはhttps://bit.ly/m/4XY2BUI または右の二次元コードよりお申し込みください。来場の申し込みは下記の電話からも可能です。 お問い合わせは、電話078-393-1840まで |




