兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2025年12月05日(2120号) ピックアップニュース

診療報酬は何としても大幅引き上げしかない!
11・20 政府・国会議員へ訴え届ける

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面談に応じた井坂信彦(①右)・桜井周(②右)・辰巳孝太郎(③右)・大石晃子(④右)各衆議院議員

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国会前で「命を優先する政治を」と声を上げた

 来年度改定での診療報酬大幅引き上げを求めて、協会・保団連は11月20日、中央要請行動を実施。政府・省庁・国会議員へ要請するとともに、全国から集まった医師・歯科医師ら80人が国会前でアピールした。兵庫協会から、白岩一心副理事長、川西敏雄参与が参加し、兵庫県選出の国会議員らに、「緊急財政措置と診療報酬大幅引き上げを求める」医師・歯科医師署名および寄せられた声を届け、医療機関の経営危機の実態を伝え、医療機関経営への緊急的な財政措置の必要性を強く訴えた。

危機的状況を4議員と共有
 当日は、井坂信彦・桜井周(立憲)・辰巳孝太郎(共産)・大石晃子(れいわ)各衆議院議員の4人が面談に応じた。
 井坂議員は、医療機関の経営危機について「立憲民主党としてくらし・命を守るため経営困難な医療機関への支援等の2.3兆円を含む8.9兆円の経済対策を提案している。あわせて診療報酬引き上げが重要だ」とした。
 また、保険証に関しては、「患者がマイナ保険証の電子証明書期限切れに気が付かないことによるトラブルが懸念される。世田谷区などが実施した国保加入者すべてに資格確認書を発行する方法が最良だと思う」とした。
 桜井議員は、診療報酬について「この2年で物価は大幅に上がっており、現在の診療報酬ではまったく追いつけない」「大幅引き上げが必要だ」などと意見交換した。
 辰巳議員は「市民の命と健康を守るためにも政治が責任をもって診療報酬の引き上げなど、病院を守る政策を進めなければならない」と応じ、保険証については「マイナ保険証のごり押しではなく、保険証の継続使用や、資格確認書の全員発行など安心して医療にかかれる環境づくりが重要だ」とした。
 大石議員は「政府は病床をさらに減らそうとしている。 維新の会が与党入りしたことでさらなる医療破壊につながらないよう力を尽くす」と、政府の進める医療費抑制策を阻止したいと決意を述べた。
国会前で「医療を守れ」アピール
 保団連が実施した、「診療報酬の大幅引き上げしかない!国会前集会」では、国会前で白衣の医師・歯科医師ら80人がマイクを握り訴えた。
 兵庫協会からは白岩副理事長が「病院や診療所がなくなれば困るのは患者さんだ。政府が国民の命と健康を守る責任を定めた憲法25条違反になる。国民と共に医療を守る運動を広げよう」と訴えた。
 立憲、共産、無所属の国会議員9人も参加し「医療機関の存続が危ぶまれる中、政権は防衛費の大幅増を狙っている」「国民の方を向いた政治を実現しよう」などと発言。
 参加者は「患者さんの命を守れ」「命を優先する政治を」などとコールした。
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