兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2026年2月15日(2125号) ピックアップニュース

燭心

 2017年9月19日の日経新聞社説は「安倍晋三首相が衆院を解散する意向を伝えた。何を争点に国民の審判を仰ごうとしているのだろうか。任期を1年あまり残して総選挙に踏み切るからには、問いたいテーマがあるのだろう。憲法改正なのか、経済再生なのか。争点隠しと言われない選挙戦にしてもらいたい」と書き出している▼安倍首相は「国難突破解散」と銘打ったが「与党にとっての損得だけで宝刀を振り回されては、有権者も鼻白むに違いない。森友・加計学園問題の疑惑隠し解散などと言われて損をするのは首相自身である」と、社説は「モリ・カケ隠し」であることを匂わせた▼14年の「アベノミクス解散」で与党は大勝し、国民は政権に白紙委任状を与えてしまった。結果、集団的自衛権の行使容認を含む安保関連法が成立し、戦争可能な国に作り替えられたことは記憶に新しい。今回の大義なき解散で高市首相は何を隠し何を成立させたいのか▼おりしも旧統一教会のTM特別報告書に首相の名前が躍った。高市首相は選挙で勝てば「国論を二分するような大胆な政策」に批判を恐れず挑戦すると述べるが具体的内容は明らかにしていない▼日本も核を保有すべきとオフレコで語った安保担当の官邸筋が用いたのもこの国論二分という言葉だった。まさかとは思うが、高市首相が尊敬する元首相も夢見た国軍の創設や核武装が現実になるのか。国民は自民党を大勝させた責任として今後の政策を注意深く監視する義務がある。(九)
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