兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年2月

【水曜】 骨そしょう症の予防

 骨そしょう症とは、骨がもろくなって折れやすくなった状態です。年をとるに従い誰でも骨の量は少なくなりますが、ホルモンの関係で更年期以降の女性は骨の量が少なくなります。
 骨そしょう症の診断は、整形外科や検診センターなどで骨の量を測る骨密度検査を受ける必要があります。正常よりも少ない場合は、カルシウム製剤、ビタミンDなどの使用が必要となります。骨の量はある種の病気や、薬の副作用で減少する事もありますので、担当の先生にご相談ください。
 骨そしょう症を予防するには、食事と運動の両方の注意が必要です。ここでは一般的にすすめられている食事についてお話します。乳製品や丸ごと食べられる小魚、大豆製品などのカルシウムの多く含まれたものを食べるようにすることが大切です。またビタミンDを同時に摂るとカルシウムの吸収が良くなります。ビタミンDは干しシイタケやマグロなどに多く含まれているといわれています。また日光に当たると体内でビタミンDが合成されますので、夏ならば木陰で30分、冬ならば1時間程度屋外で日光に当たればよいでしょう。
 食事以外では、適度に運動する事が大切です。骨に力が加わると骨の量を増やす効果があります。膝の悪くない方は、ウォーキングが良いでしょう。膝の悪い方は、自転車に乗ったり、プールでの水中歩行などが良いでしょう。
 骨そしょう症になって問題なのは、骨折です。特に大腿部頸部骨折といわれる股関節の骨折は、寝たきりの大きな原因となります。転倒の際によく骨折するので、転倒しないよう心掛ける事が一番です。転倒を防ぐには、家の中のつまづきやすいもの、例えば電気コードなどを片付け、できるだけ段差を無くすようにしましょう。また外出時には、できるだけ動きやすい服装にし、すべりにくい靴を履きましょう。

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