兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年3月

【月曜】 寝ちがい

 前の晩まではなんともなかったのに、朝起きてみると首が痛くて動かせない、普通に寝ていつものとおり起きたのに首が回らない、と整形外科を受診される方が時々あります。大変痛いので、何事が起こったのかと心配になるわけです。
 寝ちがいの原因は、筋肉の痛みだと言われています。人間の頭は大変重いので、首の骨つまり頸椎は周囲の多数の丈夫な筋肉で補強されて頭を支えています。眠っているうちに、頭と体の位置関係により首の筋肉の一部に長時間の圧迫がかかったり、引き伸ばしあるいは収縮・緊張などの力がかかります。そして、その筋肉の血のめぐりが悪くなり、代謝物がうまく排出されないで溜まったり、筋(すじ)の繊維が腫れたり、時にはちぎれたりして痛みの原因になっていると言われています。
 手当てとしては、安静が一番です。痛みがひどければ、ネックカラーという装具を装着したり、筋肉の緊張をとる内服薬を使用します。痛みのひどい時期が過ぎたら、軽く首の牽引をすることもあります。
 寝ちがいは、さほど長く痛むものではありません。たいていは、1週間位で治ります。ただし重症の場合は長くかかることもあります。
 また、小児・学童期の子どもが朝起きたら痛くなったと首を傾け、顔を少し横に向けた状態で受診されることがありますが、これは寝ちがいではありません。
 初めから寝ちがいと決めてしまうことは危険です。他に似たような症状の病気があるからです。30代半ばを過ぎると、頸椎の変形が起きて寝ちがいと同じような症状になる人もあります。この場合、治療の仕方も違います。
 その他、いろいろの病気の初期の症状として現れることもあります。寝ちがいは、ほとんどが若い人のものです。また中年以上になると頸椎の変形などがたいていの人にみられます。いずれの場合にも整形外科を受診しましょう。

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