兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年4月

【月曜】 アレルギー性鼻炎

 アレルギー性鼻炎はアレルゲンと呼ばれるハウスダストや花粉などの異物が鼻から入ることによって起こる鼻粘膜の過剰な反応です。異物を排出しようと、連続するくしゃみ、水ばな、鼻づまりなどの症状がでます。
 アレルギー性鼻炎は起こる時期によって2種類に分けられます。一つはほぼ1年を通じて症状がみられるもので、ハウスダストと言われる室内のほこりやダニなどによるものです。最近はペットが原因のことも多くみられます。あと一つは決まった季節に起こる花粉症など季節性のものです。花粉症は通年性のものに比べて鼻の症状も強く、目のかゆみ、のどの痛みなどが出ることもよく見られます。花粉症の中で最も多いのがスギ花粉症です。今年は昨年の夏の暑さのため大量の花粉が飛散して、いつもより辛い時期を過ごされた方も多いと思います。他にも季節によってヒノキ、イネ科、ブタクサ、ヨモギなど多くの原因があります。
 予防方法は、1年を通じて症状がみられるものには、部屋の掃除、布団の処理、床を板にするなどがあります。また花粉症では発症時期には外出を控える、うがいや手洗いを行う、マスク・メガネを掛ける、花粉情報を利用するなどがあります。薬物療法としては、内服薬、点鼻液などがあります。花粉症のある方は症状が発症する2週間くらい前からの前投薬が勧められます。これでピーク時の症状を軽くすることができます。減感作療法と呼ばれる治療法は根本的治療で、アレルゲンエキスを少しずつ注射していき、アレルゲン反応を起こしにくくする治療です。手術療法はメスを使う、化学薬品を使う、電気凝固を使う、レーザーを使うなど色々な方法があります。鼻づまりが強く他の治療が効果がない場合に行われます。
 いずれにしてもアレルギーの症状が出ていれば、辛い状態を辛抱せずに、快適な毎日を送るためにも早く耳鼻咽喉科を受診して、鼻水の検査や血液検査など適切な治療を受けて下さい。

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