兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年7月

【金土日】夜、眠れない方へ

 ぐっすりと眠った朝は気持ちが良く、快適な一日を過ごすことが出来ます。心地良い睡眠を得るためには、どのようにしたら良いかお話しします。
 ①「リラックス」。寝床に入ったら、眠ろうと努力しないで、ゆったりと目を閉じて横になって下さい。ゆったりした心に睡眠は訪れます。
 ②「就床時間の習慣化」。同じ時間帯に寝る習慣をつけましょう。体内時計が働き、自然な睡眠リズムで睡眠に入れるようになります。
 ③「カフェインを減らす」。カフェインには覚醒効果があります。午後3時以後は、コーヒーや緑茶などは避けるようにしましょう。
 ④「お酒は、控えめにする」。ビール1缶程度などごく少量の飲酒は睡眠にはあまり影響を与えないようですが、量が増えますと、途中で目が覚めたりして、睡眠の質が悪化します。飲酒は控えめにして下さい。
 ⑤「身体的・精神的緊張とストレスをとる」。適度の運動は、身体の疲れと精神的なストレスの発散につながり、睡眠を促進します。
 ⑥「寝室の環境」。寝室の温度・湿度、明るさ、騒音なども、睡眠の質に影響します。快適環境に心がけましょう。朝の寝起きが悪い人は、朝日が当たるようにすることで、自然に朝早く目が覚めるようになります。日中に光を受けていると、睡眠のリズムも良くなります。
 ⑦「お酒と薬物療法」。いろいろ工夫しても、睡眠障害が改善しない場合は、医師に相談して睡眠薬を服用してみて下さい。アルコールに頼る睡眠は、途中で目が覚めたり、睡眠の質を悪くするので、アルコールに頼らないように心がけて下さい。
 昼間の活動のために睡眠は大切ですが、眠る長さよりも睡眠の質の方が重要といわれています。
 ところで、ナポレオンは3時間しか眠らなかったという話は有名ですが、実際に2~3時間しか眠らずに健康も害さずに活動している人がいます。睡眠は大切なものですが、長く寝ないといけないものでもないようです。どうしても眠れない時は、目を閉じて体を楽に横にするだけでも睡眠効果があり、健康、活動に悪影響はないようです。眠れなくても心配せずに、リラックスして体を休めることが大切です。

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