兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年9月

【月曜】 学校ぎらい

 様々な理由から学校へ行かなくなった子ども達が毎年確実に増加しています。昔は「登校拒否」といわれていましたが、最近は「不登校」とか「学校ぎらい」といわれています。その原因もさまざまで、小学校から始まった場合と、中学校、高校で始まった場合とでは対応の仕方が異なります。
 小学校で学校ぎらいが始まった場合を考えてみましょう。この頃はまだ親子の対話(コミュニケーション)が出来ている場合が多いので、学校へ行かない、行けないことに親御さんが動転しないことが一番大切です。最初に対応の仕方を間違うと問題の解決が長引きます。次に子どもの話を聞くことです。それも十分に、白紙の状態で時間をかけて聞きます。半分は、親御さんの子どもの頃の学校のこと、学校がきらいなった時の事などを交えながら聞き出すというより話してあげてください。子どもが話したことが全て正しいとか、原因になっているとは限りませんが、家庭内で改善できるところは、改善して、早急に学校の受け持ちの先生に子どもの言い分、家庭での状態を話してください。先生、友達、学業、成績、家庭、子ども自体に問題がある場合とか、原因が様々で、解決方法も異なりますが、全てが、十分な話し合いの中から解決していきます。
 最近、各学校には専属のカウンセラーがいて、以前に比べて格段に解決が楽になりました。中立的な立場から子どもを見て専門的に判断し、アドバイスしてくれますので、学校の先生も専門的な視野から対応できるようになりました。子どもの学校ぎらいに気づいたら、なるべく早く、相談に行ってください。
 次は中学以上での学校ぎらいが始まった場合です。根本的な対応方法は同じですが、この時期は親子の対話が大変難しいので、まず、少しずつ子どもと話し合える環境をつくりましょう。例えば、旅行、ドライブ、スポーツ観戦などをして子どもの悩み、問題点、希望を把握してください。それも一方的に聞き出すのでなく、半分の時間は親御さんの体験談を話してください。すべては話し合いの中から解決できますので、希望をもって一日でも早く始めてください。

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