兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年11月

【火曜】 まめに点検、総入れ歯

 常日頃から総入れ歯を使われている方は、入れ歯をはずした時に、入れ歯をよく観察してください。入れ歯の表面がヌルヌルしていませんか。このヌルヌルの正体はデンチャープラークという歯垢です。入れ歯には歯垢が付きやすいのでこまめに手入れすることが必要です。この歯垢は様々な微生物の塊です。虫歯や歯周病に関係のある菌、肺炎を起す菌、消化器の病気に関係する菌などありさまざまな病気になる原因になります。食後ははずして、水と入れ歯用のハブラシを使ってすみずみまできれいに清掃してください。この時、歯磨き粉は、入れ歯に傷がつきますので使わないでください。使うときは入れ歯専用の歯磨き粉を使うようにしましょう。この入れ歯専用の歯磨き粉には研磨材が使われていませんので入れ歯に傷がつくことはありません。また2日に1回、入れ歯洗浄剤を使ってください。洗浄剤には、用途によって様々なものがありますのでよく説明してもらってから購入するとよいでしょう。入れ歯は外したら必ず水を入れた容器に保管してください。乾燥すると合わなくなったりします。特に夜寝るときは気をつけましょう。
 また入れ歯を支えているはぐきは誰でも少しずつ痩せてきます。入れたときにはよく合っていた入れ歯が時間とともに合わなくなることがあります。特に大きな病気をして急にやせたときは入れ歯がブカブカになって落ちて困った経験をした方もおられるのではないでしょうか。合わなくなった入れ歯を使い続けると強く当たっているところがますます痩せてしまいます。6ヶ月に1度は定期的に歯医者さんに行って診てもらいましょう。もし入れ歯とはぐきの間にすきまがあるようでしたら入れ歯の補整をしてもらえばよいでしょう。また入れ歯の歯も長期間使っていると磨り減ってよく噛み切れなくなります。そういったときも、歯医者さんにいって相談してください。入れ歯は大切な体の一部です。これからも清潔な入れ歯で快適な生活が過ごせることを祈ります。

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