兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2006年5月

【木曜】 バイアグラの注意点

 男性の勃起不全の治療薬として、バイアグラがあります。しかし、そのバイアグラには危険な副作用がありますので、泌尿器科専門医を受診し、勃起不全の診断を受けてから、注意して使用してください。
 一般に副作用は、狭心症治療薬のニトログリセリンを飲んだり、貼ったりしている人だけが危ないと誤解している人がいます。しかし、狭心症だけではなく、脳血管障害や心臓・肝臓・腎臓の障害、胃潰瘍の人、血が止まりにくい人、ある結核治療薬を服用中の人、眼の特殊な病気の人にとっては、飲んではいけないことがあります。これらのことを知った上で、セックスと楽しく付き合って欲しいものです。
 さらに、「バイアグラは夢の薬」と錯覚しないで欲しいものです。自分の性感が良くなるわけではありません。時には、5~6時間も持続的に勃起しっぱなしという副作用がでこともあります。また、これを飲んだ後、自動車を運転すると信号の色がボヤッとすることがあって事故につながることもあるので注意が必要です。
 また、食後の服用は吸収が悪いので、効果がよくありません。ただし、効果がよくないからといって、もう1錠追加したりすると、血圧低下などの副作用が強く危険な状態になります。
 もしあなたがバイアグラを飲んでいて胸が苦しくなり、狭心症の疑いで救急病院に搬入されたとしたら大変です。救急病院で、患者さんのバイアグラ服用歴がわかれば、すぐに対処できますが、わからない場合にバイアグラには大敵のニトログリセリンを使われることもあります。その場合、あなたの命を落としかねません。ですから、バイアグラを服用する前にパートナーに伝えるか、いつバイアグラを服用したかカードのようなものを持っていて欲しいものです。
 もしあなたがバイアグラを必要とするならば、自分の病気のこと、飲んでいる薬のことを隠さず医師に告げてください。さらに、かかりつけの医師にも報告するようにしましょう。

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