兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2006年12月

【火曜】 抜歯の後の注意点

 歯を抜くと血がでますが、やがて血が固まって血が止まります。この時にできる血の塊は傷口の蓋の役目をして、食べかすが傷口から中へ入らないようにしています。また、血の塊は歯茎や骨の再生に大きな役割を果たしますので、歯を抜いた後はしっかりガーゼを噛んで血を止めるようにしましょう。通常は15~20分程度で血は止まりますが、高血圧症や糖尿病の方、または狭心症や心筋梗塞、あるいは脳梗塞などの治療のために血栓ができるのを防ぐ薬などを服用されている方は血が止まるのに時間がかかることがあります。このような場合は、完全に血が止まるまで繰り返しガーゼを噛みましょう。麻酔は抜歯の後1時間くらいは効いていますが、麻酔がきれると痛みも出てきますので、できるだけ麻酔が効いている間にしましょう。もし、麻酔がきれて痛みでガーゼが噛めない場合は、先に鎮痛剤を服用してから再びガーゼを噛み直しましょう。
 一旦、血が止まっても再出血の原因になりますので、抜歯した当日は硬いものを食べるのを避けましょう。また、激しい運動、うがいや口すすぎ、入浴、飲酒なども避けてください。歯ブラシは抜歯した部位を避け、うがいをしなくてもいいように歯磨き粉をつけずに行って下さい。抜歯した翌日からは口の中に食べかすが溜まらないように、毎食後うがいをして清潔にして下さい。
 また、食事は火傷や咬み傷の原因にもなりますので麻酔が完全に覚めてからとるようにしましょう。万が一、食後に再出血した場合は20~30分の間ガーゼを噛んで血を止めて下さい。
 親知らずを抜歯された方は2~3日の間ほっぺたが腫れることがありますが、感染予防のための薬を服用している場合は、腫れた部位を氷水で冷やすのは避けましょう。氷水でほっぺたを冷やすと血管が収縮して薬の成分が傷口に届きにくくなるため感染予防効果が低下してしまいます。ほっぺたが腫れた場合は、水道水をタオルに浸して冷やす程度にしましょう。

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