兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年1月

【火曜】 幼児・乳児の正しい歯のみがき方

 赤ちゃんは、生まれてから5ヵ月から8ヵ月位で、まず下の前歯から生えてきます。2歳半から3歳で乳歯が全部そろいます。全部で上下20本となります。歯が生えてきたら歯みがきが必要となります。はじめの頃は、下の前歯2本だけ磨けばいいので、30秒もあれば十分磨けます。ただ、たいていの子どもは歯みがきを嫌がりますが、きちんと磨く習慣をつけていくことは親の責任です。その後、徐々に生えてくる歯が増えてきますので、歯みがきに要する時間も増えてきます。
 子どもは、自分で磨こうとして磨けた気になっていますが、実際には磨けていません。通常、小学校低学年までは親の歯みがきチェックが必要です。両親どちらかが仕上げ磨きをしてあげると良いでしょう。歯ブラシの大きさにも注意してあげて下さい。乳歯は永久歯に比べてずいぶん小さいので、歯ブラシも毛先の小さなものを選んであげて下さい。子どもは歯みがきで遊んでしまいますので歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまいます。でも、その歯ブラシは子どもの歯みがき用のブラシとしていつも持たせてあげて下さい。親が使う仕上げ磨き用のブラシは別に買っておくと良いでしょう。仕上げ用のブラシは、毛先が開いてきたらこまめに変えて下さい。毛先が開いてしまうと歯みがきの効率が落ちてしまいます。歯ブラシの毛先を柄の裏側からみて、その柄の幅よりも広がっていたら買い替え時です。だいたい1ヵ月位を目安にしておいて下さい。
 仕上げ磨きの姿勢は寝かせて磨くと良いでしょう。嫌がる時は、かなり暴れますので、子どもを仰向けに寝かせ、十字のように両手を広げて、その腕を親の太ももで軽く押さえて磨くと良いでしょう。嫌がる子も4~5歳位には嫌がらなくなってきます。
 歯みがきは、お風呂と同じように親子のふれあいの場と思って下さい。嫌がって泣き喚くことも多いかと思いますが、歌でも一緒に歌いながら、寝る前の親子の歯みがきタイムを作ってみて下さい。

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