兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2007年1月

【月曜】 出産後の性生活

 産後の性交は産後のおりものが無くなり、お産の時にできた傷がすっかり治ってからという事になります。大体産後6週間が目安ですが、産後の回復は人によって異なりますので、産後の1ヵ月検診の時に主治医と相談する事をおすすめします。
 授乳中は卵巣の働きを調節する力が弱まり、産後3ヵ月から6ヵ月位は排卵、月経が無いのが普通ですが、中には卵巣の働きの回復が早く産後の月経が来るまでに妊娠する場合がありますので、その後の家族計画や避妊法について産後3ヵ月までにご主人と良く相談なさる事をおすすめします。
 産後は育児に追われ赤ちゃん中心の生活になって、どうしてもセックスへの関心がうすらぎます。夜中の授乳、おしめ替えなど寝不足にもなりがちで、中にはセックスを煩わしく感じる女性もおられるでしょう。その点ご主人の理解と協力は必要ですが、一方奥様の方も産前産後と禁欲生活を強いられるご主人に対する思いやりが必要となります。
 夫婦の性生活は性交だけでは無く、心のふれ合い肌のふれ合いが大切ですから産前産後を通じ性交以外に二人でむつみ合い、楽しむ方法はある訳ですから、お二人で気持ちの余裕を持って過ごしたいものです。
 一方、新しい生活が落ち着くまではご主人の奥様に対する充分な思いやりが必要となります。産後の女性は赤ちゃんへの愛情、責任感、生活の変化等により気分の動揺が大きく、時には軽いうつ状態になられる方もあります。また何れは元に回復するにしても産後の女性の膣はヒダが無くなり、性交する男性にとって違和感をおぼえる事がありますが、その事に対して男性はくれぐれも不用意な事は言わない様に注意したいものです。
 出産後の性生活の悩みはお気軽に産婦人科医に相談なさる事をおすすめします。

2022年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。