兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年2月

【月曜】 子どもの言葉の発達

 言葉の発達は他の発達と同じように、大きな個人差があります。
 最初は、あやされると笑い、抱っこされると喜び、「あー、あー」「うー、うー」と何かの意思表示を始め、人見知りも始まります。表情や態度による感情表現が育ってきて、言葉による気持ちの表現につながっていきます。
 1歳を過ぎるころから発音の簡単な「ママ」「パパ」や、鳴き声をまねした「ワンワン」「ブーブ」といった単語が話せるようになり、一人遊びが始まります。1歳半を過ぎると二人での遊びが始まり、お母さんとのやり取りが始まります。2歳になる頃には、「パパ、行った」「ワンワン、来た」などの2つの単語が言えるようになり、今まで「ブーブ」と言っていたものが、「バス」や「パトカー」になるなど、少しずつ大人の言葉を獲得していきます。3歳では、同じ年頃の子に興味を示し、近寄っていったり、マネをしたり、お友達の遊びや持っている物に興味を示したりします。「パパ、会社、行った」など、単語が3つの言葉を話すようにもなってきます。
 このように言葉の発達において重要なことは、人との関わりや自己表現の発達などとともに言葉が育ってきているか、どうかを見ていくことです。言葉による表現が多少遅れていても言葉の意味が理解できていれば、やがて話し出したりしてきます。
 言葉や周囲の音への反応が乏しい場合には、聴力に問題のあることがあります。言葉の遅れだけではなく、「表情に乏しく、視線が合わない」「友達と遊ぶ時期になっても、一人遊びが多い」「初めての場所でも、お母さんのもとからすぐどこかへ行ってしまう」といった行動が日常的に見られるような場合には、精神発達の遅れや自閉的傾向が原因のことがあります。少しでも気になることがあれば早めに小児科医を受診し、相談されることをお勧めします。

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