兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2008年4月

【火曜】 妊娠中に歯が痛くなったら

「妊娠中に歯が痛くなったらどうしよう・・・」とお悩みの方も多いかもしれません。妊娠中、特に妊娠初期や出産間近な妊娠後期は、胎児や母体にとってデリケートな時期だけに、歯の治療も慎重にしたいものです。急がない治療はできるだけ避けたいところですから、普段から歯の手入れをきちんとしておく、虫歯の治療は妊娠前にすませておくなど、注意が必要です。

 妊娠中は、歯茎から出血しやすくなったり、歯茎がよく腫れたりします。これは妊娠性歯肉炎といって、ホルモン分泌の変化や栄養のアンバランスから起こると言われています。ブラッシングを丁寧にしたり、ビタミン類の欠乏に気をつけることによって、かなり予防することができます。歯科医院や保健所では、妊産婦の定期検診やブラッシング指導をおこなっていますので、一度受けられることをおすすめします。

 もし妊娠中に歯が悪くなってしまった時は、すみやかに、歯科に受診してください。放置しておくと、悪化して取り返しのつかないことになることもあります。妊娠中であっても、虫歯の状態と、妊婦さんの体調や妊娠暦数に応じて、治療することは可能です。特に、安定期と言われる妊娠中期には、ある程度の治療が可能ですので、どうしても必要な場合には、この期間に行うようにします。

 なお、女性が歯科医院を受診されるときは、妊娠中あるいは妊娠の可能性があることを必ず申し出るようにしてください。また、つわりなど、体調の異常もはっきりと言うようにしましょう。歯科医師はレントゲン撮影、薬、麻酔など、胎児や母体への影響を十分配慮して、治療にのぞむようにしています。

すこやかな出産のためにも、歯の健康には是非とも心がけたいものです。安心して歯科医師にご相談ください。

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