兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2008年7月

【火曜】 電動歯ブラシについて

この10年で著しく発達したものの一つに電動歯ブラシがあります。元々は、手の不自由な人や介護用の電動の歯ブラシのような印象がありましたが、現在では、確立されたプラークコントロール用具になりました。しかも短時間で効果的に使えると言うことで、愛用者が増えつつあるようです。むしろ、介護用の電動歯ブラシについては、安易に選択すると誤嚥などの危険性が生じますので、ケアマネージャーなどを通じ、歯科医師や衛生士の指導を仰いでください。

今回は、一般家庭用の電動歯ブラシについてのみお話しいたします。

 現在市販されている電動ブラシには、手で動かす普通の歯ブラシのようにブラシを当てて汚れを落とすタイプと、音波を発生させて汚れを落とすタイプ、そして、その両方を併用するタイプがあります。虫歯だけで言えば、どのタイプを選んでいただいても問題ありませんが、歯周病のように、歯ぐきの中の汚れを効果的に落とすためには、多少なりとも音波発生の機能がある方が有利だと思われます。

歯ブラシ部分については、手で動かす歯ブラシ自体を差し込むものから、ブラシの形態や堅さや弾力など独自に開発したものまで、いくつものパターンがあります。電動ブラシは、動きや速度も違いますし、毛先の見やすさからも独自開発タイプに軍配が上がります。従って、あまり安価なものに飛びつくのは考え物で、購入する場合には1万円前後以上の物がお勧めです。また、歯ブラシ部分の交換は機種により2~4カ月が目安になりますので、本体以外のランニングコストも結構かかってしまいます。交換が遅れると折角の効果が得られませんので、その費用も含めて購入プランを立ててください。

 お口の中の状態に適しているかどうかについては、主治医の先生にご相談されるのが一番だと思います。すでに購入された方も、歯科医院でのブラッシング指導にそれを持ち込んで相談されれば、より有効な使い方が可能になると思います。

あくまでも電動ブラシであり、歯ブラシとは別物ですから、我流は禁物です。また、電動ブラシも万能ではありません。様々な口腔ケアの用具との併用によって、より高い効果が得られます。あなたに合ったプラークコントロールシステムを確立してください。

2022年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。