兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2009年6月

【木曜】 夏に多い耳の病気

 夏は耳の中も汗をかくので耳の病気が増えます。これはアレルギーやカビ、内科の病気、補聴器の刺激など、色々な原因で起こります。痒みなどがしつこく続く場合は、自分の判断で軟膏をつけたりするよりも、診察を受けた方が良いでしょう。
 赤ん坊では、ミルクや唾液が耳に入ると、一見臭い耳だれのようになることがあります。耳掻きをしすぎてバイ菌が入ると、感染性外耳炎で痛くなります。糖尿病の人は、急に重症化して悪性外耳炎になることがあるので注意が必要です。痛み始めたらすぐに治療しましょう。
 耳掃除は、横に誰もいないことを確認してから、坐ってやりましょう。腕が子どもやペットや壁に当たって鼓膜を傷つけ、難聴や耳鳴り、めまいを起こすこともあります。耳あかが取りにくい人は、まずは耳鼻科で取ってもらう方がよいでしょう。
 水泳やシャワーの後、耳に入った水が残っている感じがするとの訴えもありますが、ふつうは頭を傾けたり寝返りをしたりするうちに抜けます。2~3日しても詰まった感じが続く場合は、外耳道の奥に水が溜まっているか、「しんしゅつせい滲出性中耳炎」になっていることがあるので、診察を受けた方が良いでしょう。
 「サーファーズ・イアー」と言って、サーフィンを長くしている人には、水の刺激で外耳道が狭くなることがあります。
 海水浴などで砂が耳に入った時や、キャンプなどで耳に虫が入った時は、専門医の処置が必要になります。虫が入った場合に、すぐに受診できないような時は、虫の動きを止めるためには、目薬や食用油を耳にさしておくとよいでしょう。
 「滲出性中耳炎」で鼓膜にチューブを入れている人は、耳栓をして泳ぐことは可能ですが、水に飛び込んだり潜ったりすることは、慢性中耳炎の人と同様に、耳に水が入ってめまいを起こす可能性があるため危険です。
 スキューバダイビングの際に必要な耳抜きができない人や、飛行機の離着陸で起きる「航空性中耳炎」になる人は、夏かぜやアレルギー性鼻炎が治療されてないことが多いので、前もって鼻と耳のチェックを耳鼻科で受けてください。

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