兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2009年9月

【月曜】 妊娠とスポーツ

 近年、産科超音波診断装置の技術進歩によって、流産、早産の原因は、運動や振動などの外的な要因の関与は少ないことが判明してきました。
 最近では、妊婦さんが積極的に体を動かす「マタニティスポーツ」と呼ばれるものが盛んになってきました。
 妊娠中にスポーツをすることで、安産にむけての体力アップや、腰や背中の痛み、便秘の改善、妊娠高血圧の予防、体重増加の防止、ストレス発散、気分転換ができます、また妊婦さんたちのコミュニケーション作りの場にもなり、さまざまなメリットがあります。  とは言うものの、妊娠中のスポーツは、妊娠していない時とは違って、いろいろ制限がありますから、産科医師や助産師の指導のもと、安全で効果的で、何より妊婦さんのニーズにあったものが望まれます。
 一般的に普及している妊婦さんのスポーツとしては、ウォーキング、エアロビクス、アクアビグス、スイミング、ヨガ、妊婦健康体操などがあります。運動の強さとしては、額にうっすら汗をかく程度で、脂肪燃焼のために30分以上続けるのが効果的です。  妊娠16週を過ぎて安定期に入り、経過が異常でない場合でも、必ずかかりつけ医と相談して、産科医師、助産師、熟練した指導者のリードのもとで実施してくだい。週に1-2回程度、予定日近くまで実施しても問題はありません。
 妊娠中だらだら過ごしていると、いくら食生活に気をつかってもエネルギーが消費されなくて、余分な脂肪が蓄積されて体重が増加します。  体量増加の予防には、意識して体を動かし、自分にあったマタニティスポーツを積極的に実行し、マタニティライフをエンジョイしましょう。

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