兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2009年12月

【月曜】 ドライアイって何?

 現代社会では、眼が疲れやすいとか、何となく眼に不快感があるという人が増えています。これは眼を使い過ぎたためばかりでなく、もしかしたらドライアイという病気の一症状かもしれません。800万人以上もの人が悩まされていると推定されるにも関わらず、病気としての認識が低いのが現状です。
 涙の成分は、水が主成分ですが、その水が流れ落ちないようにするのりの様な「ムチン質」、水の蒸発を防ぐ油分があります。まばたきによって、涙は網目状の薄い膜となり、眼の表面を覆って、乾燥やゴミや細菌などから目を守っています。
 ドライアイは、涙そのものが不足したり、涙の成分が変化して質が悪くなることによって、眼の表面に障害が生じる状態をいいます。そして、涙が正常ではなくなるために、眼の表面を十分に保護できなくなり、眼が乾くのです。健康な人でも年齢とともに涙は少なくなりますし、夜間やストレスが高い時も少なくなります。しかし、症状が強かったりいつまでも長引くようならば、眼の表面が傷ついていることが考えられます。
 涙が不足したり質が悪くなる原因には、眼の病気やある種の薬の影響が考えられます。一方、涙は十分にあっても、まばたきが少なかったり、部屋が乾燥しているとドライアイになりやすくなります。さらにコンタクトレンズやアレルギー性結膜炎は、ドライアイと深く関係しているといわれています。
 ドライアイの対策としては、日頃から次の点に気をつけて過ごしましょう。
 冷暖房の効いている部屋で過ごされる人は、室内の乾燥が眼に影響を与えていますから、加湿器を使ったり、濡れタオルを干すなどして保湿に注意しましょう。
 コンピュータなどを操作する人は、リラックスを心がけるとともに、眼が疲れたら休憩が必要です。画面は、眼の高さより下の方に置くようにしましょう。
 ドライアイの症状が強い場合や長引く場合は、傷から細菌が入り込んで、眼全体が感染したり、傷が深くなって視力が低下する恐れがありますから、眼科を受診した方が良いでしょう。

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