兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2012年4月

【火曜】 電動歯ブラシについて

 電動歯ブラシで磨き残しをチェックするCMを皆さんもご覧になられたことがあると思います。電動歯ブラシは、元々は手の不自由な人や介護を要する人向けのような印象がありましたが、現在では、確立されたプラークコントロール用具になりました。短時間で効果的に使えると言うことで、愛用者が増えています。

 今回は、一般家庭用の電動歯ブラシについてお話しいたします。

 現在市販されている電動歯ブラシには、手で動かす普通の歯ブラシのようにブラシを当てて汚れを落とすタイプと、音波を発生させて汚れを落とすタイプ、そして、その両方を併用するタイプがあります。虫歯予防だけで言えば、どのタイプを選んでも問題ありませんが、歯周病のように、歯ぐきの中の汚れを効果的に落とすためには、多少なりとも音波発生の機能がある方が有利だと思われます。

 歯ブラシ部分については、手で動かす歯ブラシ自体を差し込むものから、ブラシの形態や堅さや弾力など独自に開発したものまで、いくつものパターンがあります。電動歯ブラシは、動きや振動速度が違うことや、毛先の見やすさからいうと、独自開発タイプに軍配が上がります。

 従って、あまり安価なものに飛びつくのは考え物で、購入する場合にはおよそ1万円前後の物がおすすめです。また、歯ブラシ部分の交換は機種により2~4カ月が目安になりますから、本体以外のランニングコストも結構かかってしまいます。交換が遅れると折角の効果が得られませんので、その費用も含めて購入プランを立ててください。

 あなたのお口の中の状態に適しているかどうかについては、主治医の先生にご相談されるのが一番だと思います。すでに購入された方も、歯科医院でのブラッシング指導にそれを持ち込んで相談されれば、より有効な使い方が可能になると思います。

 あくまでも、電動歯ブラシは手で磨くブラッシングとは別物ですから、自己流は禁物です。説明書をよく読んで使いましょう。また、電動歯ブラシも万能ではありません。様々な口腔ケアの用具と併用することで、より高い効果が得られます。歯科医師や衛生士の指導を受けて、あなたに合ったプラークコントロールのやり方を確立してください。 

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