兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2012年10月

【水曜】 積極的に受けよう インフルエンザワクチン

 これから冬になるとインフルエンザが流行します。昔からインフルエンザは風邪の王様と言われるくらいに強力な伝染病です。普段から元気だと思っていても、またいくら注意していても罹ってしまいます。

 インフルエンザに罹ると高い熱や咳が出たり、鼻水が出たりします。また、頭痛や喉の痛み、全身の筋肉や関節の痛みも強く、倦怠感も強くなってとても辛くなります。

 ただし、インフルエンザに罹っても特に合併症を起こさなければ1週間程度で治ります。でもこの間はとても辛い状態が続き、時には気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。更に、希なことではありますが、脳症や脳炎を引き起こすこともありますので、何とかしてインフルエンザに感染しないようにしましょう。

 インフルエンザにかからないようにするためにはどうしたらよいのでしょうか。普段から栄養に気をつけ、充分な睡眠をとり、適度な運動をして体を鍛えておくことは、どんな病気にもいえることです。

 でも、常日頃から注意していていればインフルエンザに罹らないかというと、そういう訳でもありません。もう一つの準備として、インフルエンザワクチンを接種して、防げる病気に備えることです。

 ワクチンはいつ頃に接種すればよいのでしょうか。一番流行する時期はその年によって多少異なりますが、例年の傾向は12月から2月ころといってよいでしょう。従って、11月になって接種されることをおすすめします。

 現在のワクチンは安全性の高いものですが、多少の副反応が出る場合があります。例えば、注射したところが赤くなったり腫れたりし、熱をもったりする場合があります。また、全身の症状として軽度の発熱、頭痛、倦怠感などがある場合もあります。これらの症状があっても、多くの場合は2、3日で消失します。

 ワクチンを受ける時には体調の良いときに受けましょう。受ける前には必ず体温を計って平熱であることを確認してから受けるようにしましょう。

 子どもさんの場合は、他の予防接種のスケジュールと調整するように、かかりつけの医師と相談してください。

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