兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2013年6月

【火曜】 入れ歯の手入れ

 入れ歯とは、歯そのものを失った代わりに人工の歯と歯茎に置き換えたもの、そして取り外すことが出来るものを言います。歯を失った機能を改善する装置とか道具とも言えます。

 そうした道具である入れ歯を長く使い続けるには、普段の手入れ、自分自身で行うメンテナンスが必要です。

 それではどのような注意点があるのでしょうか.

 他の道具と同様に、長くきれいに保つことが大切です。天然の歯には歯石が着いたりしますが、入れ歯にも同様に、歯垢や歯石が着くのです。とはいえ、熱湯やアルコールを使った消毒などはしてはいけません。入れ歯そのものを壊してしまいます。また硬いブラシなどでこするのも良くありません。同様に入れ歯を傷つけたりしてデコボコができてしまうと、バイ菌に住み家を提供することとなります。

 やはり丁寧に柔らかいブラシなどを使い、汚れがこびりつく前に拭き取ることが大事です。掃除をしたあとには入れ歯専用の洗浄液などを使うのも有効です。

 では、長く使えば使うほど良いのでしょうか。使い慣れた入れ歯はもちろん使いやすいですが、長く使った場合、顎の変形に気づかず使い続けるケースがあります。長く使用すると、入れ歯そのものがすり減ったり、顎が変形したりして、かみ合わせが狂ってしまうことがあります。そのため、無理矢理に使用し続けることで顎の関節の病気を引き起こしたり、さらに顎の変形を進めたりします。やはりその点では専門家によるメンテナンスも重要です。

 歯科医院で、専門家の定期的な口の中と入れ歯のチェックをしてもらうようにしましょう。

 また、普段の手入れでは、清潔な口の中に清潔な入れ歯をつけることが大切です。食後や日々の手入れにおいて、入れ歯を支える歯や粘膜である歯茎も清潔にしておくことも大切です。その両方ともが重要と言えるでしょう。

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