兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2013年12月

【水曜】 誤嚥の原因とその防止策

 嚥下障害と誤嚥についての続きをお話します。

 嚥下障害の原因の70%程度が脳の病気、神経の病気であることが報告されています。そのような病気とは別に、年とともに誤嚥しやすくなる傾向があると言われますが、個人差が大きいようです。

 誤嚥のリスクがどの程度あるかを知る方法に、簡単な「反復唾液嚥下テスト」と呼ばれるものがあります。

 これは30秒間に何回唾液を飲み込めているか、つまり嚥下できるかを調べる方法です。この検査は、実際に唾液が嚥下できているかの判定が難しい場合がありますから、医療スタッフが判定することが必要です。30秒間に3回以上の唾腋嚥下ができれば、誤嚥する確率がかなり低いという判定基準になっています。

 誰にでもできる誤嚥防止の対策として、「嚥下体操」を紹介します。

 1つ目は口をすぼめて呼吸する、2つ目は首を回す体操、3つ目は肩を上下させる体操、4つ目は両手を頭上で組んで体を左右に曲げる体操、5つ目は頬を膨らませたり引っ込めたりする体操です。さらに6つ目は舌を前後に出し入れする、7つ目は舌で左右の口の端に触る、8つ目は強く息を吸い込む、そして9つ目は「パ・タ・カ」の発音訓練、つまり、パタカ・パタカと、なるべく早く発音する訓練がすすめられています。

 誤嚥に対する簡単な訓練法も紹介します。

 1つ目は、「反復唾液嚥下」です。30秒間の唾液嚥下のテストを訓練に用いるのは簡単でしょう。このテストを毎日10回ぐらい繰り返してみましょう。30秒間で嚥下できる回数がだんだん増えれば、自信が蘇るのはないでしょうか。2つ目は、舌を前歯の裏側に付けたまま唾液嚥下を行います。3つ目は、2つ目と似た方法ですが、頬を膨らませたままで唾液嚥下を行う方法です。極めつけは、4つ目として、口を開いたまま唾液嚥下を行う方法です。2つ目から4つ目の方法は、10回を1セットとし、1日3セットほど行って下さい。

 他に、誤嚥防止に効果のある薬物療法もあります。

 日頃から糖分の摂り過ぎを避け、蛋白質や脂肪を適度に摂り、栄養不足、運動不足で筋力低下が起こらないように心がけましょう。それとともに、紹介した体操や訓練をぜひ試して頂き、ムセずに食事を楽しみましょう。

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