兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2014年7月

【月曜】 夏の乳幼児の下痢症

 小さな子どもさんが、急に下痢になりお腹が痛いとなると慌てますよね。

 夏の下痢は、エアコンの効き過ぎや冷たい物の摂りすぎによる冷えで起こっていることがあります。大人と違って、乳幼児は低い所にいるので冷えやすく、さらに冷たいものばかりを摂っていると腸が弱り、体力や免疫が低下するため、秋や冬に向けても影響があるので注意が必要です。

 また夏には、細菌性の食中毒にも気をつけなければいけません。古くなったような食べ物や、生ものを食べるのに気をつけることは勿論ですが、調理をする人の手の傷にも注意が必要です。大した事がないと思われる小さな指の傷であっても、実際はたくさんの細菌がいて悪さをする場合があるからです。従って、手指を常に清潔に保って調理をすることがたいへん重要です。

 下痢や嘔吐といった症状を起こす原因は様々です。基本的な考え方として、夏に多い細菌性や冬に多いウイルス性の腸炎の場合、身体は少しでも早く細菌やウイルスを身体の外に出そうとして下痢や嘔吐を起こしています。

 従って、「下痢をしたからすぐに下痢止め」「吐いたからすぐに吐き気止め」といった発想は、危険な場合があります。一言で言えば、細菌やウイルスがいなくなれば下痢や嘔吐は治まるので、あまり神経質にならないでください。ただし、食欲もなく元気がない、熱が続く、おしっこが少ない、血便が出る、体重が減ってきた等の症状がある場合は、すぐにかかりつけ医へ相談しましょう。

 もう一つ注意をしていただきたいことは、下痢をして腸が弱っている時は「腸を休ませる」という発想も必要です。たまに孫の心配をしたおばあさんが、「この子は今朝から何も食べていない。元気をつけなければ」と無理矢理に食事を与え、かえって症状を悪化させて来院する場合があります。嘔吐をすれば、2-3時間は物を口に入れず様子を見てください。そして水分を与える時は、小さじのスプーンで一口ずつ与えて、徐々に増やしてください。決して一気に飲ませてはいけません。

 いずれにしても、子どもが下痢や嘔吐をした場合は早めの受診が大切です。また子どもは、乗り物での移動時や待合室でも簡単に吐いてしまうので、着替えやオムツ、ビニール袋などは必ず持って行きましょう。

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