兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2014年9月

【木曜】 ED治療の話

 勃起不全は、英語の頭文字からED(Erectile Dysfunction)と呼ばれ、一般的にも広く使われる言葉となりました。定義としては「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持出来ない状態」とされています。

 日本国内での有病者数は1998年の大規模な調査結果で、中等度以上の方が約1130万人と推定されています。高齢化に伴ってさらに増えているものと予想されています。

 EDには3種類の原因が考えられています。

 第1は、血管や神経の病気、内分泌の病気などによるもの、第2は、精神面からくるもの、第3は、これらの混合型です。

 加齢やタバコ、高血圧、糖尿病、肥満、運動不足、睡眠時無呼吸症候群、薬剤などがEDの原因の一部として指摘されています。特にタバコ、高血圧、糖尿病は心臓血管疾患の危険因子でもあり、EDは心臓血管疾患の前兆であるとも考えられています。

 治療は、薬物療法と並行して、禁煙、ダイエット、運動等の生活習慣の改善、高血圧・糖尿病等への専門医による治療、薬剤性の場合は原因薬剤の中止などが重要です。精神面からくるものの場合は、カウンセリング等の精神療法と薬剤を併用することで、より良好な結果が得られるとされています。

 実際の治療に用いられる薬は、現在日本では3種類が使えます。効き始める時間や薬の飲み方に少しずつ違いがあり、患者さんの生活スタイル、飲み薬による症状改善度によって使い分けて治療します。最初はいくつかの薬を少し使用してみて、自分に最もあった薬を使用することが最適の治療法です。それぞれの副作用はほぼ同じで、頭痛、ほてりなどが起こることがありますが、いずれも頻度は低く、安全に使用することができます。

 ただし、狭心症の治療等でニトログリセリンなどの薬を使用している方には、EDの薬は使えません。その逆も同じ仕組みで使えません。

 最近、インターネットで薬の販売が普及してきているようですが、ED治療の薬の一部には偽物が出回っていることもあります。死亡に至るケースもありますから、かかりつけの医師や泌尿器科等で処方を受けることが大切です。

 自費診療で継続使用するには薬剤費もかかりますが、安い価格の後発医薬品も発売になりますので、お困りの際には最寄りの医師に一度ご相談されることをおすすめします。

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