兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2016年1月

【金土日】こどもの発達の遅れ

 こどもは大人から見ると皆、半人前ですが、大人になるまでに精神面、運動面でたくさんの成長をし、大人を追い越して行ったりします。

 絵が上手だったり、歌が上手かったり、スポーツが得意だったり、いろいろな得意を見つけていく子もいるでしょう。その中で、皆で遊ぶルールについていくことが難しかったり、一緒に走り回ることが出来なかったり、同い年のこどもたちと関係を作っていくことが難しくなった時、「発達が遅れている」として心配をされる方がいらっしゃいます。

 今回は、軽度の発達障害を中心にお話します。

 「発達のおくれ」は大きく2つのタイプに分けられます。1つ目は、いわゆる「苦手の範囲で済むタイプ」、2つ目は「サポートの必要なタイプ」です。この見極めをするため、発達検査を行うことがあります。発達検査は住んでいる自治体にもよりますが、医療機関の他、学校や役所で受けることができます。

 この2つ目の「サポートの必要なタイプ」はさらに2つに分かれます。それは周囲から見て「困っていることに気づいてもらえるタイプ」と、見た目だけでは「困っていることに気づいてもらえないタイプ」です。

 「困っていることに気付いてもらえるタイプ」は、どちらかというと重い障害の方ということになりますが、現在、保育園や幼稚園では補助の先生の配属をお願い出来たり、学校では少人数制の授業を受けることが出来たり、様々な福祉サービスを利用することができます。

 しかし「困っていることに気づいてもらえないタイプ」のこどもたちは、「言っても聞かない子」「作業が遅い子」などと、「悪い子」のレッテルを貼られてしまい、不登校や非行など、悪循環にはまってしまいやすいこどもたちです。

 こうした「困っていることに気付いてもらえないタイプ」、つまり軽度の発達障害のこどもたちに対して、乳幼児健診や保育園、幼稚園、学校現場で様々な支援が始まっています。ご家庭でお困りの場合は、最寄りの市役所や区役所等の子育て係や、兵庫県内に6つある「こども家庭センター」で、一度ご相談ください。

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