兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2016年4月

【火曜】 電動歯ブラシについて

 電動歯ブラシも、現在ではプラークコントロール用具の選択枝のひとつとして、その地位が確立されて来ました。短時間で効果的に使えると言うことで、愛用者が増えています。最近では家庭用だけでなく、小型の携帯用まで販売されています。今回は、電動歯ブラシの選び方と上手な使い方についてお話しいたします。

 現在市販されている電動歯ブラシには、手で動かす普通の歯ブラシのようにブラシを当てて汚れを落とすタイプと、音波を発生させて汚れを落とすタイプ、そして、その両方を併用するタイプがあります。虫歯予防だけで言えば、どのタイプを選んでも問題ありませんが、歯周病のように、歯ぐきの中の汚れを効果的に落とすためには、多少なりとも音波発生の機能がある方が有利だと思われます。

 歯ブラシ部分については、従来型の手の動きをまねるものは減少し、動き方やブラシの形態、堅さや弾力など独自に開発したものが定着して来ています。音波としても色々な周波数のものが出て来ています。あまり安価なものに飛びつくのは考え物で、購入する場合にはおよそ1万円以上の物がおすすめです。また、歯ブラシ部分の交換は機種により2~4カ月が目安になりますから、本体以外のランニングコストも結構かかってしまいます。交換が遅れると折角の効果が得られませんので、その費用も含めて購入プランを立ててください。

 あなたのお口の中の状態に適しているかどうかについては、主治医の先生にご相談されるのが一番だと思います。すでに購入された方も、歯科医院でのブラッシング指導にそれを持ち込んで相談されれば、より有効な使い方が可能になると思います。

 あくまでも、電動歯ブラシは手で磨くブラッシングとは別物ですから、自己流は禁物です。説明書をよく読んで使いましょう。また、電動歯ブラシも万能ではありません。歯と歯の間は汚れが落ちにくく、歯間ブラシやフロスなどと併用する必要があります。ヘッドが入りにくい場所も歯ブラシの先が小さくまとまった「ワンタフトブラシ」との併用が有効です。歯科医師や衛生士の指導を受けて、あなたに合ったプラークコントロールのやり方を学んでください。

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