兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2016年5月

【月曜】 目に異物が入ったら

 目の中に異物が入って困った経験をもっている人は多いと思います。ではそんな時、どうしたら良いのでしょうか。たいていはまばたきをしたり、涙が出ると一緒に出てゆきます。しかし、それでも取れない時は、こすったりしないで、眼科で取ってもらうようにしましよう。

 眼球の中に入った場合は別として、異物が取れないときは、たいてい目にくっついたり、突き刺さったりしています。異物がつく場所は白目の部分の結膜と黒目といわれる角膜の通常2カ所あります。1つは結膜異物と言って、木のくずなどがまぶたの裏側にくっついているもので、角膜に傷をつけ強い痛みがあります。最近の洗顔用石鹸に入っているスクラブなども結膜異物の原因となることがあるので注意が必要です。

 もう1つは角膜異物で、ほとんどの場合、鉄くずが角膜表面についています。そのまま放っておくと感染を起こしたり、時には失明に至ることもあります。視力に直接関係するところですから、特に自分でとるのは危険です。眼科で取ってもらった後も、医師の指示に従って治療を受けるようにしてください。

 その他、運動会のライン引きに使う石灰や毛染め液が目に入ったり、水虫用の薬を誤って点眼したり、汚れた液体などが入った時は、すぐに水道水で十分に洗ってから眼科へ行くようにしましょう。液体にはアルカリ性のものと酸性のものがありますが、特にアルカリ性のものはタンパクを溶かして中へしみこんでいきますから、入った時よりも次の日のほうがひどくなるため十分に注意しなければなりません。

 最後にもう一つ、コンタクトレンズも一種の異物であり、カビや細菌が繁殖しやすく、角膜に感染することもあるので、毎日清潔に洗い、時々消毒することを心がけて使用してください。

 目は非常にデリケートなところです。おかしいなと思ったら、すぐに眼科へ行って治療を受けるようにしましょう。

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