兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2017年1月

【火曜】 オーラルフレイルについて 

 「オーラル・フレイル」という言葉を耳にしたことがありますか?

 「オーラル・フレイル」とは、直訳すれば「歯・口の機能の虚弱」ですが、簡単に言うと、歯と口の機能低下がおこっている状態です。

 具体的に言うと、しゃべっていると、ちょっとした滑舌の悪さを感じる。時々食べこぼしをしてしまう。飲み込むときにむせることがある。歯の治療をしないで放置していたためか、だんだんかたい物がかみにくく、食べやすさで食べ物を選ぶようになり、やわらかい物ばかりを食べている気がする。そのため、かむ力が低下し、食べ物に偏りが生じている。食べる量も減ったような、食欲もあまりわかない・・・といった状態のことです。
 これは、栄養面からみると、バランスの良い食事を摂ることができず、低栄養、代謝量の低下につながり、筋力や身体機能などの低下、生活機能の低下を招き、筋力の衰えであるサルコペニア(加齢性筋肉減弱症)や運動機能の衰えであるロコモティブシンドローム(運動器症候群)を引き起こす要因となり、ひいては要介護状態に陥ることが懸念されています。

 歯や口の健康への関心度が低く、歯周病や虫歯を放置したままでいると、重症化して歯を失うことになり、「オーラル・フレイル」の段階になり、生活の質が徐々に低下し、身体の衰えと大きく関わっていくということです。

 そのためには、歯周病やむし歯、歯を失ったときに速やかに治療を受けること。定期的に歯・口の健康状態をかかりつけの歯科医院で診てもらい、健康状態を保つこと。ささいな口の中のトラブルも軽視しないことがとても大切です。また、高齢者の「社会性」において、家族や知人と食卓を囲む高齢者は、独りで食べる人に比べて健康な人が多いといわれています。高齢期において人とのつながりや生活の広がり、誰かと食事するなどといった「社会性」を維持することは、活動量、精神・心理状態、歯と口の機能、食と栄養状態、身体機能など、いろいろな方面の健康分野に関与することが明らかになっています。「しっかり噛んで、しっかり食べ、しっかり動く、そして社会参加を!」これらを再認識して、目指して欲しいものです。

 歯はしっかり治療して、バランスの良い食事を心がけ、歯と口の定期的な管理をして、「オーラル・フレイル」を予防しましょう。

    

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