兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2017年6月

【木曜】突然おしっこがしたくなる病気

 突然おしっこがしたくなり、がまんすることがつらく、トイレに走っていくことはないですか?これは専門用語で「尿意(にょうい)切迫感(せっぱくかん)」といい、「過活動膀胱」という病気の可能性があります。過活動膀胱は突然おしっこがしたくなり、我慢がつらい尿意切迫感があり、その他、1日に8回以上とおしっこの回数が多い「頻尿」、夜寝ている間におしっこのために1回以上起きる「夜間頻尿」、さらに我慢しきれずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」などがよくみられる症状です。
 40歳以上の8人にひとりは過活動膀胱の症状があり、年齢とともにその頻度は増していきます。最近、テレビでも過活動膀胱の情報がよく流れるようになり、医療機関を受診される方が年々増えています。
 過活動膀胱はどんな病気でしょうか?まず尿は腎臓で作られ、尿管という管をとおって膀胱に運ばれます。膀胱は尿をためておき、必要なときに体の外に出すところで、脳から神経を通じ指示を受けて働いています。つまり膀胱が満タンになるまで尿を漏らさずにためておき、満タンになったら一気に残らず体の外に出すのです。過活動膀胱は膀胱が敏感な状態になり尿をためておくことができなくなる状態です。脳梗塞やパーキンソン病などの神経のトラブルで起こるものもありますが、大多数は原因がわからないか加齢によるものです。また男性では膀胱のすぐ下で尿道をとりまいている前立腺が高齢になると大きくなって尿道を圧迫するため尿がでにくくなる「前立腺肥大症」が過活動膀胱の原因となります。
 治療は膀胱の緊張をやわらげる飲み薬や張り薬があります。また骨盤の筋肉を鍛えるトレーニングや膀胱に尿をためるトレーニングも効果があります。
 過活動膀胱は命にかかわる病気ではありませんが、治療でよくなる病気です。「歳のせい」とあきらめずに医療機関に相談してみましょう。
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