兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2017年6月

【火曜】歯の定期検診のすすめ

 お口の中の健診は定期的に受けておられますか?
 定期健診は老後の健康に大きく影響することがわかって来ています。日本人の平均寿命は男女とも80歳を超えていますが、健康寿命は70歳ちょっと。10年前後、病気療養や要介護状態で暮らすことになります。皆さん、どうせなら最後まで健康に暮らしたいですよね。
 フレイルという言葉はご存じですか?日本語で「虚弱」と訳されます。虚弱体質の「虚弱」です。元気だった人が、要介護状態になるまでに、少しずつ弱ってきて、フレイルを経て要介護になるのです。ですから、フレイルの入り口で頑張れば、元の元気な身体に戻ることができます。それでは入り口とはどんな状態でしょうか?
 サルコペニアと呼ばれる、筋肉が減った状態です。筋肉が減ると筋力も落ちますが、エネルギーの消費量が減ります。すると今度は食欲が落ち、食事がとれなくなって体重も減って、ますますサルコペニアが進みます。
 それではどのように対処すれば良いのでしょう。サルコペニアの引き金となるものの一つにお口の機能低下があります。歯の本数が少なくなると、十分な栄養がとれません。歯を失う原因の多くはムシ歯と歯槽膿漏です。もうわかりましたよね。老後を楽しく暮らすためには、歯を失わないように定期的に健診を受けることが大切です。歯の本数が多いほど医療費が安く、入院日数も少なくなります。
 認知症への影響も言われています。ネズミを使った実験で、奥歯を抜いたグループは、健常なグループに比べ、明らかに記憶力が落ちていることが証明されました。それでは、歯がなくなれば、虚弱になって、認知症になるのを待つだけなのでしょうか?
 安心して下さい。ネズミに入れ歯を入れたグループは、健常なネズミ程ではありませんが記憶力が戻って来ます。フレイルに関しても、入れ歯を入れると、入れ歯がない人に比べ転ぶことが減り、社交性も向上することがわかって来ています。若いときから定期健診で歯を失わないように努め、不幸にして歯を失っても早期治療を行い、最後まで健康に暮らしましょう。
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