兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2017年7月

【月曜】緑内障

 緑内障は、視神経が眼圧(眼の硬さ)によって弱り、見える範囲が狭くなり、進行すると視力も低下して行く病気です。
 緑内障の病気の種類には、隅角(ぐうかく)すなわち目の中でつくられた栄養を含んだ水の出口が正常な広さの「開放隅角緑内障」と狭い「閉塞隅角緑内障」があります。
 ほとんどが「開放隅角緑内障」です。以前は房水(ぼうすい)すなわち栄養の水の流れが悪くなって、眼の中に溜まって、眼圧が高くなり、見える範囲が狭くなるのを「緑内障」と定義していました。しかし、最近の調査で、眼圧が高くない緑内障、いわゆる「正常眼圧緑内障」が一番多く、しかも40歳以上の方の20人に1人の割合でいる事が分かりました。もともと視神経が弱く、正常な眼圧にも負けて「緑内障」になると思われています。いずれも、初期には全く自覚症状はありません。知らないうちに進行します。だんだんと鼻側の見える範囲が狭く感じ始め、更に進行すると視力が低下して行きます。 
 健康診断の眼底写真で視神経に緑内障性の変化がある場合は、眼科専門医を紹介してもらい精密検査(主に視野検査)を受けてください。視神経の緑内障性の変化とは、乳頭(にゅうとう)という、視神経が眼底に出てきている部分の凹みが大きくなることを言います。それを乳頭陥凹(かんおう)といいます。自覚症状もなく、40才以降になると、その頻度が高くなりますので、早期発見のために眼科検査が大切です。
 治療が必要な時は、原則として点眼薬で眼圧を下げるようにします。最近、いろいろな点眼薬が開発され、点眼薬で眼圧をコントロールできる場合が多くなっています。初期に治療を開始しますと、それほど進行しません。しかし、眼圧が下がらない時はレ-ザー治療や手術が必要な場合もあります。
 一方、「閉塞隅角緑内障」は稀ですが、房水の流れが止まり、急激に眼圧が上昇し、激しい眼の痛み、頭痛、吐き気などの症状が出ます。いわゆる「あおそこひ」で、緑内障発作といいます。緊急の処置または手術が必要です。しかし、眼科検査で早期に発見できた時には、点眼薬やレーザー治療等で予防できます。
 緑内障は一度進行すると元に戻らない病気ですので、健康診断を受けて早期発見、早期治療を心がけて下さい。

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