兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2017年12月

【金土日】放っておくと怖いめまい

 めまいを経験した方は多いと思います。めまいは「ゆれる」「まわる」「くらくらする」など、自分が動いていないにもかかわらず、体や頭が動いているような感じを表現することが多いと思います。あるいは短時間の気を失うような感じを表現することもあるかもしれません。
 ここでは、最初に説明した、自分は動いていないのに、体や頭が動いているような感じの「めまい」についてお話します。普段私たちは、手足、体の場所や位置を感じる体の感覚と、動きやバランスを感知する耳の奥(内耳)にある感覚器官により、体の位置、バランスを無意識に微妙にコントロールしています。このコントロールは最終的には脳、特に小脳や脳幹という場所で処理されています。バランスを保ちながら、階段をのぼったり、倒れてもすぐに起き上がったりするロボットはこのメカニズムをまねて、コンピューターにプログラムしたものです。
 このメカニズムがおかしくなるとめまいが起こります。体のバランスを保つ感覚で最も中心になるのは、内耳にある感覚器官である三半規管です。この感覚器官の異常でおこるめまいは、体を動かしたときや、傾いたときに起こる強いめまいで、多くは回転するような感じですが、そうでもない場合もあります。強い吐き気や、嘔吐、不安感をともなうことが多いのですが、大半は完全に治るタイプです。耳鳴りや難聴を伴う場合は、特発性難聴やメニエール病など、聴覚障害が残る場合もあり、耳鼻科受診をおすすめします。
 手足の感覚や、運動、体のバランスを司るのは脳神経です。ここに異常が起こると、後遺症や、場合によっては命に係わることになるため、注意が必要です。頭痛を伴うめまい、手足の感覚や口の周りにしびれを伴っためまい、手足は動くのに物の距離感がおかしくなったり、歩くことができるのにバランスがとれなくなったりする、しゃべろうとしても呂律が回らない、これらはいずれも脳からくるめまいに関連した症状です。症状が突然起こった場合は、脳卒中が疑われます。徐々に進んできた場合は、脳腫瘍などを考える必要があります。早急に脳神経外科や神経内科を受診するようにしてください。
 
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