兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2018年4月

【金土日】こどもの癇癪への対応

 こどもが泣いたり怒ったりする事は日常的な事ですが、非常に大きな声で泣き叫び、床にひっくり返って暴れたり、物を投げたり他人に危害を加えるような状態が長時間に渡って続く場合を、「癇癪」を起こしている状態と言います。1、2歳から見られるこのような状態は、自我が芽生え自己表現が出来るようになったことの表れであり、成長の上で正常に見られることです。特にご両親に対し思うようにしてもらえなかった時に、言葉でうまく気持ちを伝えられないために、自分でもどうしてよいか分からなくなり、暴れてしまいます。いわゆる「イヤイヤ期」によく見られ、わがままとはまた異なります。
 癇癪が起きた場合の対処法として、一生懸命説得したり怒鳴ったりしても効果はありません。ご褒美をあげるというのも逆効果で、泣けばご褒美を貰えるという認識を持たせてしまい、癇癪がひどくなる可能性があります。
 最も良い対処法としては、まずはこどもの気持ちに寄り添うことです。例えばスーパーでおやつが欲しくて泣き叫んでいるような時には、無視をしたり叱ったりするのではなく、「そうか、このキャンディーが欲しかったんだね。」と、一度こどもの気持ちを受け止めてあげるようにします。そして「◯◯ちゃんは、これが好きだもんね。美味しいもんね。」などと言った言葉掛けをして、次第に落ち着いてきた段階で、「今日は他にお買い物があるから、おやつは買えないのよ。」というように、優しく説明してあげるようにします。そうすることで、癇癪を起こしても買ってもらえないんだということが理解でき、癇癪が減ることが期待されます。普段からこどもとスキンシップをよく取るようにしたり、親御さんがイライラしないような対策を取っておくことも重要です。
 一般的には癇癪は2、3歳前後でおさまっていくものですが、例えば小学生になっても更に癇癪が強くなっていくこともあります。そのような場合、発達障害も疑われます。こだわりの強さ、コミュニケーション能力の低下や、興味の偏りなどが気になる場合は、専門機関を受診し、発達に何か問題があった場合はそのお子さんに応じた対応を考えることで、癇癪を減らしていくことが出来ます。
 癇癪は親御さんにとっても、とても大変な状態です。決して抱え込まず医療機関などに相談するようにしてください。 
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