兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2018年11月

【火曜】不眠症について

 現代社会で生活していると誰もが一度は眠れない経験をしたことがあると思います。
 本日は不眠でお悩みの場合に、対策や治療を含めて是非知っておいていただきたいことをお話させていただきます。まず、眠れないという症状でお悩みの場合は不眠症以外の他に原因がある場合もあります。
 例えば、睡眠中に気道が詰まって息がしにくくなり、一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群があります。ひどいいびきや、寝ている間に呼吸が止まっているのを家の人に指摘されてわかることが多いです。他の原因としては脳の血管の血流が悪くなる病気や、服用している薬の副作用や、うつ病の症状の一つである場合もあります。うつ病などは早めの治療が大切です。いずれにしてもお医者さんに相談しないと見逃されますので、先ず診察をお勧めします。
 では一般的な不眠症ですが、色々なパターンがあります。睡眠に入りにくく時間がかかる、入眠障害。寝ている途中に目が覚める中途覚醒。朝、予定より早く目が覚めてしまいその後、眠れなくなってしまう早朝覚醒などがあります。その為にそれぞれに合った治療法を選ぶことが重要です。
 次に良い睡眠をとるにはどのようにすれば良いかについてお話します。
 まず、同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣をつけましょう。そうする事により昼間の活動の能率が上がり、睡眠が深く長くなります。またいつもの寝る時刻に眠りやすくなります。
 夕食後は刺激性のあるコーヒーや紅茶は避け、寝酒は少量にしましょう。夕食後はなるべく居眠りをしないことです。
 昼寝については15分から20分程が良いでしょう。夕食後は過激な運動を避けましょう。
 起床後は朝の光を浴びることにより夜寝つきがよくなります。これは眠りを誘うメラトニンというホルモンが夜に出るからです。
 入浴は緊張を取り除き良いのですが、温度が 高すぎるのはよくありません。42度以下が良いでしょう。
 最後に睡眠薬についてですが従来からある薬では、作用する時間が短いものから長いものまで色んな種類があります。医師はその方に合った薬を選びますので、相談されれば良いでしょう。また最近では2種類の新しいタイプの不眠症の薬もあります。自分に合った不眠症の薬を正しい方法で服用することが大切です。以上のお話が皆様のお役に立てるなら幸いです。

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