兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年1月

【火曜】歯と口のケアをして健康寿命を延ばしましょう

 歯は食べるためだけではなく、身体に大きな影響を及ぼします。80歳で20本歯があるということはとても大事なことです。歯の数が減ったり、痛くて食べられなかったりすることで、生活の質が下がります。また、加齢により筋力が低下したり、口の機能が衰えたりすると、噛む、飲み込むということが困難になってきます。すると、むせたり、咳込んだり、食べ物を飲み込めなくなり、誤嚥し、場合によっては誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。誤嚥(ごえん)とは、食べ物や飲み物が誤って気管を通って肺に入ることです。

 つまり、口の機能低下により十分に食事ができず、栄養状態が悪くなり、介護の必要な状態を引き起こします。

 日頃より歯のケアを行い、悪いところは治療をすること、また歯が喪失したところは歯科医に相談し、噛めるようにすることがとても大切です。老化とともに起る認知症の予防のためにも、食事のときは時間をかけて、よく噛むことが大切であると考えられています。

 また、歯周病にも注意が必要です。歯周病は口の中を不潔にすることから始まります。歯と歯茎の間を不潔にして、ばい菌が繁殖し、そのばい菌の毒素のため歯肉に炎症が起こりその炎症による出血が見られるようになります。歯周病の前段階は歯肉炎ですが、必ず歯と歯の間から始まります。歯茎を見て、歯と歯の間の歯肉が赤ければ要注意です。正しいプラークコントロールを歯科医院の歯科衛生士さんから習いましょう。

 口の機能を維持することは、健康寿命を延ばすために重要なことになってきています。歯や入れ歯の調子が悪いときは、早めに歯科医師に相談してください。また、定期的な検診をぜひ歯科医院で受けられることをおすすめします。

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