兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年2月

【金土日】子どものアトピー性皮膚炎と食事

 一時期、アトピー性皮膚炎の食事に関して、小児科と皮膚科の間で違う見解が示されたことがありましたが、最近はほぼ統一されてきました。

 それはアトピー性皮膚炎といえども決して特別な病気ではなく、食事に関しての基本は一般の病気と大筋では変わらないと考えられ、従って食事は、原則的には「バランス良く」の一言に尽きます。 

 たとえ血液検査でアレルギーの値が高くなった食品でも、実際に食べて何の症状も起こらないこともあります。特に大豆、卵白、小麦などでアレルギーの値が高くなる子どもさんでも3歳を過ぎればアレルギーの値が低くなっていることが、よくあります。これは、3歳ごろまでは未発達であった腸の働きが3歳を過ぎて活発になり、消化が良くなってアレルギーを起こさなくなってくるからです。

 従って、アトピー性皮膚炎においても、バランスの良い食事を心がけた方が良いと考えてください。ただし、コーヒー、紅茶、スナック菓子、ジュースなどをついつい食べ過ぎになっていないかを注意してみましょう。

 以上、申し上げました通り、アトピー性皮膚炎では食事に関して、ほとんどの子どもさんは特に制限を必要としません。

 しかし一方では特定の食品によって痒くなったり、皮膚炎が悪くなったりする子どもさんも、少数おられます。

 これらの子どもさんの治療は、以前とは違い、例え食物アレルギーがあっても、ごく少量ずつを食べさせる治療法があります。大きな病院の小児科を紹介してもらってください。

 またアトピー性皮膚炎の子供さんの皮膚は、乾燥がひどく、皮膚の最も上の角層が剥がれて、食べ物をはじめとして、皮膚に接触するあらゆる物が、何の抵抗も無く、皮膚の奥深くに入っていくことになって、アレルギーを起こしやすくなります。

 これを防ぐには、乳児期から保湿剤を塗ることが、必要です。保湿剤には、軟膏やクリームあるいは、ローションやスプレーなどのいろいろなタイプの物があり、子供さんの肌や季節によって、塗り分けができます。主治医にご相談ください。

 きちんと保湿をすることにより、アトピー性皮膚炎と同様に、鼻炎や喘息を防ぐことにもつながりますので、保湿は大変重要です。

 最後に、子供さんに出された保湿剤を、化粧品として使われているお母さん方がいらっしゃいますが、保湿剤はあくまでも医療用に開発されたものですので、化粧品として使用するのは、絶対に避けてください。

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